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ラグビー

“トップチーム昇格”を目指す選手たちが躍動したウルグアイとの初戦。2チーム制強化策で日本代表の選手層にさらなる厚みが増すか

吉田治良

2022.06.18

 後半も勢いが衰えなかった日本は、この日ほぼノーミスだったラインアウトを起点に、さらに3つのトライを追加。日本のプレッシャーに反則を誘発され、なかなか反撃の糸口がつかめなかったウルグアイも意地で2トライを返したが、結局試合は34-15でノーサイド。内容的にも日本の完勝と言ってよかった。

 宮崎で合宿中のトップチームと離れ、大分県別府市で2週間の合宿を張って、この試合に臨んだNDS。9名がノンキャップというフレッシュなメンバー構成だったが、「若い選手がチャレンジしてくれて、自分たちのスタイルを見せることができた」と、堀川HCも十分な手応えを感じていた。
 
 ただし、目に付いたのは若手ばかりではない。この日、正確なキックで円熟のエリアマネジメントを見せた田村も、23年RWCに向けてここから這い上がっていくに違いない。

「完璧とは言いませんが、思い描いていたプランは遂行できました。これからどんどん良くなる感触もつかめましたし、何よりプレーしていて楽しかったことが一番良かった」

 若手とベテラン、そして5年半ぶりの代表戦で途中出場から2トライを挙げたHO(フッカー)日野剛志のような復帰組も含め、ピッチに立った選手たちが総じてアピールに成功した一戦。6月25日にミクニワールドスタジアム北九州で予定されているウルグアイとのテストマッチ第2戦は、トップチームで戦うことになるが、7月の強豪フランスとの2連戦(2日と9日)までも見据え、この日スタンド観戦したジョセフHCは、果たして誰をトップチームに引き上げるのだろうか。

 いずれにしても、「絶対に必要」と堀川HCが強調した2チーム制による強化策で、日本代表の選手層はここから確実に厚みを増していくはずだ。

取材・文●吉田治良
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