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伝説ピケ、ハミルトンへの人種差別発言でF1界から“総スカン”。過去にはライバルやその家族への侮辱も

THE DIGEST編集部

2022.07.01

 この発言については、この接触で壮絶なクラッシュを喫したフェルスタッペンが、娘ケリーの恋人であることも関係しているとの指摘もあるが、現役時代から自由奔放な言動で有名だったピケの、数ある舌禍の中のひとつにすぎないという声もあり、イタリアのスポーツ紙『Gazzetta dello Sport』は、69歳になった彼の過去の“問題行動”を紹介している。

 ここでは、さまざまな問題が取り上げられている。たとえば、ブラバム時代の1982年ドイツGPでATSのエリセオ・サラザールと接触してリタイアとなった後、激怒してこのチリ人ドライバーに暴行を働いた問題もそうだ。

 さらに1987年に同郷の後輩ながら不仲が噂されたアイルトン・セナを「ゲイ」「同性愛者」と呼んで告訴を通達されたエピソードや、そのセナの死後にも「ダーティードライバー」と評した問題がクローズアップされた。他にもアラン・プロストを豚呼ばわりし、ナイジェル・マンセルを「無知で理屈っぽく、失礼なバカ」と酷評し、さらに彼の夫人まで「醜い」と侮辱したことなどが記された。
 
 昔から一夫多妻を実践して賛否を受けてきた自由人は、2008年には息子のピケ・ジュニアが所属チームのルノーからの指示で故意にクラッシュしたと告白した、いわゆる「クラッシュゲート」でもスキャンダルの渦中に置かれたことがあるが、この時は後にルノーから全面謝罪と損害賠償を受けている。

 今回は加害者として謝罪したものの、F1側からは今度、パドックに入ることが禁じられたとも報じられているピケ。ハミルトンは今回の件で「時代遅れな価値観は変わっていくべき」と語ったが、昔ながらの奔放さが、今回ばかりはレジェンドに大きな代償を支払わせたようだ。

構成●THE DIGEST編集部

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