さらにもう1つ、現在の日本代表にとって高橋が欠かせぬ選手である理由がリーダーシップを取れるということだ。今季の日本代表が発足する際、主将の石川は「自分以外にもリーダーシップを取れる選手が複数いるといい」と述べ、西田有志や関田誠大など海外での経験も重ねた面々が名乗りを上げるなか、「自分もチームを引っ張る意識で取り組んでいる」と言ったのが高橋だ。
年齢や経験に縛られることなく、コートの中に入れば全員が同じ、とばかりに積極的に声をかけ、自らが拾い、打ち、周りを鼓舞してリーダーシップを発揮する。世界選手権だけでなく、ネーションズリーグや昨年の東京五輪を終えた直後に行なわれたアジア選手権でも石川に続くリーダーとして振る舞う姿は何度も見られ、石川も事あるごとに「高橋選手が引っ張ってくれていると感じる」と話し、信頼を寄せているのが何よりの証でもあるはずだ。
世界王者でもあるフランスは、出場国の中でも間違いなく世界トップと言うべき強豪国の1つではあるが、絶対に勝てない相手かと言えばそうではない。むしろ多彩な攻撃と守備力、さらにサーブ力で上回ることができれば十分に戦える、そして勝利することもできる相手だ。
いまや日本の代名詞とも言うべき、バックアタックを打つと見せかけてトスにするフェイクトスも、もとをたどればフランスのアウトサイドヒッターであるイアルバン・ヌガペトが世界で見せてきたプレーだ。しかし今では石川や高橋が変幻自在にやって見せ、フェイクトスからスパイクが決まれば大きな拍手と歓声が沸き起こる。フランスを相手にやってのけたら、きっとこれまでの中でもっとも大きな歓声を浴びるはずだ。
大会中に21歳の誕生日を向けた高橋が、強豪フランスを相手にどんなパフォーマンスを見せるか。日本時間は早朝(6日4時)ではあるが、見逃せない一戦となりそうだ。
構成●THE DIGEST編集部
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年齢や経験に縛られることなく、コートの中に入れば全員が同じ、とばかりに積極的に声をかけ、自らが拾い、打ち、周りを鼓舞してリーダーシップを発揮する。世界選手権だけでなく、ネーションズリーグや昨年の東京五輪を終えた直後に行なわれたアジア選手権でも石川に続くリーダーとして振る舞う姿は何度も見られ、石川も事あるごとに「高橋選手が引っ張ってくれていると感じる」と話し、信頼を寄せているのが何よりの証でもあるはずだ。
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いまや日本の代名詞とも言うべき、バックアタックを打つと見せかけてトスにするフェイクトスも、もとをたどればフランスのアウトサイドヒッターであるイアルバン・ヌガペトが世界で見せてきたプレーだ。しかし今では石川や高橋が変幻自在にやって見せ、フェイクトスからスパイクが決まれば大きな拍手と歓声が沸き起こる。フランスを相手にやってのけたら、きっとこれまでの中でもっとも大きな歓声を浴びるはずだ。
大会中に21歳の誕生日を向けた高橋が、強豪フランスを相手にどんなパフォーマンスを見せるか。日本時間は早朝(6日4時)ではあるが、見逃せない一戦となりそうだ。
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