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バレーボール

【女子バレー】東京五輪での“絶望”から日本代表はいかに立ち直ったのか?眞鍋監督の掲げる「チーム一丸」と育成の秘訣

THE DIGEST編集部

2022.10.18

準々決勝では、強豪ブラジルを相手に2セットを先取した日本。逆転負けを喫したものの個々の成長が見受けられた。(C)Getty Images

準々決勝では、強豪ブラジルを相手に2セットを先取した日本。逆転負けを喫したものの個々の成長が見受けられた。(C)Getty Images

 さらに加えて、5年ぶりの監督復帰となった今回は、かつてロンドン五輪で銅メダルを獲得した際のメンバーが「アントラージュ」として、チームのサポートを担った。国内での合宿時に実際の練習へ参加したり、練習後には選手が疑問に思うことがあれば、聞きたい人に聞きに行く環境をつくる。

 多くの選手が、竹下佳江さんや荒木絵里香さん、木村沙織さんといった日本代表OGたちが合宿を実際に訪れた際に、アドバイスを受けたことを明かしている。まさにそれこそが眞鍋監督の掲げる「チーム一丸」であり、オールジャパン体制の賜物と言えるのではないだろうか。

 東京五輪を終えてから現役引退を表明した選手も多く、日本代表選手を見渡してもメンバーが新しくなった印象もある。その背景には、監督就任時にも「多くの選手を見る機会は継続的にあった」と述べられていたように、Vリーグのヴィクトリーナ姫路の球団オーナーでもある眞鍋監督のネットワークの広さも物語る。
 
 さらに言うならば、現役大学生の宮部愛芽世、佐藤淑乃といった新戦力や、本来はアウトサイドヒッターの内瀬戸真実をリベロに、宮部藍梨をミドルブロッカーに抜擢する斬新さも眞鍋監督の千里眼ともいうべきか。実際の試合でもミドルブロッカーとして出場した宮部藍が期待通りにブロックで活躍する場面もあり、従来の発想にとらわれずいいものはいい、と抜擢して伸ばす。眞鍋監督の育成、強化方法が世界選手権でも発揮されることとなった。

 10月17日には、2年後のパリ五輪出場を懸けた最終予選となるワールドカップが来年、日本で開催されると発表された。東京五輪ではベスト8に届かなかった日本代表が5位と躍進を遂げ、来年の最終予選でどんな戦い方を見せるか。眞鍋監督の手腕とともに注目して見守りたい。

構成●THE DIGEST編集部
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