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マラソン・駅伝

駒大と青学大の明暗を分けた「2区」の走り。箱根王者が勝てなかった理由とは?【全日本大学駅伝】

酒井政人

2022.11.09

 白石の失速について、「練習は完璧だったんですけど、3~4日前から体が軽くて、ふわふわしていたみたいです。それが裏目に出た。最後の調整がうまくいかなかったですね」と原監督は説明した。しかし、なぜ白石を2区に起用したのか。

 おそらくハイレベルのチーム内で白石は素晴らしいトレーニングが積めていたのだろう。だが、今回の2区はスピードランナーが集結した。

 区間賞を獲得した葛西は日本学生個人選手権10000mの王者で、同じく区間新の佐藤は5000mで13分22秒91のU20日本記録保持者。他にも東京五輪3000m障害7位の順大・三浦龍司(3年)、10000m27分台の早大・井川龍人(4年)、学生駅伝で区間賞を2度獲得している東京国際大・丹所健(4年)らキャリア十分の猛者たちが競り合った。

 一方の白石は大舞台の経験が乏しく、トラック種目は5000mが13分51秒21、10000mは28分49秒65というのが自己ベスト。明らかにキャラが弱かった。
 
 青学大は選手層が厚いチームだけに、他選手を使う選択肢もあったはずだ。原監督がライバル校のオーダーを読み違えたのか、白石に過度な期待をかけていたのか。「2区の失速」は選手の調整不足だけでなく、指揮官のミスだったと言えるだろう。

 全日本2区経験者の岸本、出雲2区で葛西のタイムを上回った横田。中盤区間の選手と入れ替えておけば、駒大と競り合う展開になっていたはずだ。白石もメンタル的な負担の少ない中盤区間なら好走できたかもしれない。

 ただレース後、原監督は「2区と8区については不安があったんです」と明かしている。8区宮坂大器(4年)は59分1秒で区間10位。対する駒大の8区花尾恭輔(3年)は57分30秒で区間賞。仮にアンカー決戦に持ち込んだとしても、勝ち目はなかっただろう。

 全日本は駒大が完勝して、青学大は惨敗した。箱根駅伝は両校がベストオーダーで激突して、よりハイレベルな戦いを期待したい。

取材・文●酒井政人

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