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格闘技・プロレス

敵陣営全員が井上尚弥戦に「反対した」。それでも王座戦を実現させたフルトンの心意気「日本でもやる価値がある」

THE DIGEST編集部

2023.03.07

 軽量級は興行規模が小さくなりがちだ。「ボクシングの本場」アメリカでは、世界的に人気のある中量級と重量級の方が、資金的にも大規模なイベントが組まれやすい現状がある。

 そうしたなかで、アメリカのトップファイターであり、現役チャンプを呼び寄せた。それは井上が世界的スターである証とも言える。本田会長は「カネロと同じレベルってことじゃないでしょうか。どの選手も指名試合などがあり、ずっと待ってくれる団体はなかなかない。それだけのスーパースターということ」と訴え、「日本では史上最大のイベントになる」とフルトン戦の価値を強調した。
 
「今回の試合は(昨年4月のゴロフキンvs村田諒太のWBAスーパー&IBF世界ミドル級王座統一戦)のファイトマネー(20億円以上と言われる)は超えませんけど、内容、興味、期待など全ての要素を入れれば、日本では史上最大のイベントになるでしょう。やっぱり、なかなかアメリカ人は見てくれませんから。でも、今回はアメリカ人の世界王者が来る。それと試合は世界で配信される。海外でこれだけ話題になる試合はない」

 抜群のカリスマ性と強さ、そして確かな実績を誇る“怪物”だからこそ実現したビッグマッチ。その舞台裏では、「世界最強」を求める猛者たちの想いが交錯した。

取材・文●羽澄凜太郎(THE DIGEST編集部)

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