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バレーボール

「決定率71%・12得点」の石川祐希が強豪ペルージャの司令塔を翻弄! 日本のスーパーエースが躍動もミラノはプレーオフ初戦を落とす

佳子S.バディアーリ

2023.03.20

 石川はアタックのみでチーム最多の12得点を記録。決定率はレギュラーシーズン最終戦の69%を上回る71%に達した。

 5得点で終えた1月中旬のペルージャ戦後、繰り返し口にしていた課題は、“決定率の差”と“ブロック対応”だった。白星にこそ届かなかったが今回の対戦では、アタックエラーはわずか1本、被ブロックに至っては0本。第1セット(83%)と第2セット(80%)に両チームのアタッカー陣でトップの決定率を叩き出し、まさに有言実行のパフォーマンスを披露した。

 イタリア公営放送の解説者で元同国代表のアンドレア・ルッケッタ氏は、戦評の中で背番号14を大絶賛。2メートルの身長と定評のある判断力でペルージャのブロック11本の内、2本を決めた世界選手権王者イタリア代表の大型セッターを引き合いに出し、「ユウキ・イシカワは超絶だった。あの(シモーネ・)ジャンネッリがユウキのスピードに翻弄されてブロックが遅れ、止められずに幾度も悔しがっていた」と秀でた活躍を伝えた。
 
 敗戦直後で固い表情の石川だったが、負傷から復帰2戦目のコンディションを問われると、「普通に練習できていて大丈夫です。問題ありません」と答え、安堵させてくれた。

 好調さの一方で、悔やまれたのは大きな戦力であるサーブが8本中エラー5本と不発だったこと。「サーブが全然だめだった。それ以外はレセプションで少しミスがあったが、僕自身の調子は良かったと思う」と反省を述べつつ、自らのプレーに確かな手ごたえを感じている様子。中3日で迎える第2戦へ向けては、「次の試合まであまり時間がないので、しっかり修正と準備をして次戦に臨みたい」と立て直しを誓った。

 ミッドウィーク開催の第2戦(日本時間3月23日午前4時30分開始予定)は、ミラノがペルージャをホームで迎え撃つ。石川の躍動と本拠地サポーターの応援が、4戦目へ持ち込む白星を引き寄せてくれることを期待したい。

取材・文●佳子S・バディアーリ
 

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