『PLANETF1』によれば、アレクサンダー・アルボン（現ウィリアムズ）にせよ、ピエール・ガスリー（現アルピーヌ）にせよ、レッドブルに昇格する前、すでに大きな一歩を示しており、ペレスもザウバー、フォースインディアといった中堅チームで最大限以上の結果を残したことで、“外様”ながらもレッドブルから招聘されたという。そして、「レッドブルはまだ、角田に多くのことを期待しており、それが現在の彼が直面している課題だ」と綴っている。
 
　そして、「角田はまだ、レッドブルのシートをめぐってペレスにプレッシャーをかけるという段階になく、自身の未来を守るためだけに戦っている。ゆえに、アルファタウリはより良い車を提供して彼を助ける必要がある」と記事を締めた。

　歴代の偉大なドライバーの中には、弱小チームでデビューしながらも、そこで光るパフォーマンスを見せて強豪チームにステップアップしていった者も少なくない。角田が先日、ポッドキャストでそのドライビングを手本にしたと明かした“憧れの存在”フェルナンド・アロンソ（ミナルディ→ルノー／現アストンマーティン）もそのひとりと言えよう。

　角田も１年目には車の性能の良さを活かし、開幕戦バーレーンGPでいきなりアロンソ、キミ・ライコネン、セバスティアン・ヴェッテルといったチャンピオン経験者を抜き去り、最終戦アブダビGPではあと一歩で表彰台という４位入賞に輝くなど、見る者に強い印象を与えたものだが、我慢のレースが続く今季、同様のインパクトをどれだけ残せるか。期待を持って注目したい。

構成●THE DIGEST編集部
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