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モータースポーツ

角田裕毅が予選・決勝で同僚に3連勝! 苦戦するアルファタウリ“期待のルーキー”に専門サイトの評価は?

THE DIGEST編集部

2023.04.14

アルファタウリのデ・フリース(左)と角田(右)。目下、チーム内競争では後者がリードしている。(C) Getty Images

アルファタウリのデ・フリース(左)と角田(右)。目下、チーム内競争では後者がリードしている。(C) Getty Images

 F1第3戦のオーストラリア・グランプリで、角田裕毅が10位入賞を飾り、ようやくアルファタウリは今季初ポイントを獲得した。

 2023年型車「AT04」は他チームのものに比べ、現時点で性能が劣っており、チームは懸命にその差を詰めようと開発に努めているが、そう簡単に事は進みそうにはなく、ドライバーにとっても厳しい時期がしばらくは続くことになりそうだ。

【動画】ラスト周回は追い抜き禁止でフィニッシュ! 角田が10位入賞
 とりわけ、ルーキーのニック・デ・フリースは、ここまで開幕戦バーレーンGP、サウジアラビアGPでともに14位、豪州GPでは同じルーキーのローガン・サージェント(ウィリアムズ)に接触されて15位に終わり、予選ではバーレーンで19番手、サウジで18番手とQ1敗退を喫し、メルボルンでは初めてQ1突破を果たすも、Q2では最後尾の15番手に終わっている。

 何より、チームメイトの角田には予選、決勝の両方で3戦とも成績が下回っており、予選でのタイム差は、バーレーンで約0.7秒(Q1)、サウジで約0.3秒(Q1)、メルボルンで約0.2秒(Q2)と、徐々に詰めているとはいえ、まだ比較的大きなタイム差がある。

 F2、フォーミュラEの年間王者という実績を有しており、また昨季はイタリアGPに病気で欠場したアレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)に代わって急遽スポット参戦し、いきなり9位入賞を飾ったこともあって、フル参戦デビューでありながら、多くの海外メディアが年下のチームメイトをいきなり上回る可能性があると見ていたが、やはり世界最高峰のカテゴリーは簡単ではなかったようだ。

 走行機会が少なく、慣れるのに時間がかかるという、角田も味わったF1の洗礼を浴び、なおかつコントロールが簡単ではないAT04という“ハンデ”も背負い込んだオランダ人ドライバーについて、英国のモータースポーツ専門サイト『THE RACE』は、「AT04がペースに欠けるだけでなく、ドライバーがベストを出しにくい最弱な車であるため、3人のルーキーの中では、最もチームメイトに脅威を与えるのが難しい」と同情を示しながら、角田との差を「限界点に達するところで車の操作に慣れていない」ことを挙げている。

 同メディアはルーキー3人をランク付けし、最年長28歳のデ・フリースは豪州GPで8位入賞を飾ったオスカー・ピアストリ(マクラーレン)、バーレーンでは12位フィニッシュを飾ったサージェントの後塵を拝し、目下の課題として「角田とのタイム差を縮めること」が提示された。
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