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バレーボール

「体罰や暴力は起こりようもありません」バレーボール元日本代表・浅野博亮の挑戦。愛知大バレー部へ日替わりで監督を派遣し競技力アップへ

THE DIGEST編集部

2023.05.05

ベンチで相談する浅野博亮監督(左)と高松卓矢コーチ 写真:北野正樹

ベンチで相談する浅野博亮監督(左)と高松卓矢コーチ 写真:北野正樹

 提案から約2年。愛知大と男子バレー部のクラブ活動の指導業務の委託契約を締結し、今年4月1日から指導者の派遣を始めた。

 指導するのは浅野さんや高松さんのほか、愛知大バレー部OBの塩原祐太さん、荘司理人さん、萩原大輝さん、元ジェイテクトストレングストレーナーの大楠法晴さんの6人。すべてが「監督」の立場で指導するが、リーグ戦では浅野さんが監督、高松さんがコーチとしてベンチ入りしている。
 
 ブレイボが愛知大と交わした委託契約には、指導理念として「礼儀、感謝、屈しないメンタルを持ち、自ら考え行動できる選手を育成する」「日本トップレベルの技術・経験を伝え、活躍する選手を育成する」「身体づくりの正しい知識を伝え、自己管理能力を持った選手を育成する」「社会に出てから役立つコミュニケーション力、リーダーシップ、考動力、継続力など多様性社会に適応する選手を育成する」などが盛り込まれ、ブレイボ側には選手のセカンドキャリアに活用する狙いがある。浅野さんは「6人の指導者が毎日、練習内容をチェックし意見を交換しているので、指導者による体罰や暴力は起こりようもありません」と、今、問題になっている体罰・暴力とは無縁であることも強調する。

 仕事との兼ね合いで、浅野さんは3月の練習に参加した後は4月22日から始まったリーグ戦、高松さんもリーグ戦からの指導になっているが、ゴールデンウィーク期間中には練習にも参加する。

 現在は、ややいびつな指導形態だが、指導者間では毎日、練習メニューや技術の習得状況、コンディションなどの報告書が出され、練習の映像を見て意見を交換するほか、インターネット上の「ビデオ・Web会議アプリケーション」を使ったミーティングを試合に合わせ2週間に1度、開く。

 指導者6人のほか、加藤遥太主将(4年)、各学年代表が参加したWeb会議では、学年代表から選手のコンディションなどが報告され、指導者からは次戦に向けての心構えなどが伝えられる。
 
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