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バレーボール

「体罰や暴力は起こりようもありません」バレーボール元日本代表・浅野博亮の挑戦。愛知大バレー部へ日替わりで監督を派遣し競技力アップへ

THE DIGEST編集部

2023.05.05

選手に声を掛ける浅野博亮監督 写真:北野正樹

選手に声を掛ける浅野博亮監督 写真:北野正樹

 新たな試みがスタートして約1カ月。4月22日のリーグ初戦の中京大学戦にはフルセットで勝利を挙げたが、23日の名城大学戦ではストレート負け。30日は昨秋のリーグを制した岐阜協立大学にもストレートで敗れた。
 
「申し訳ないが、君たちから悔しさを感じない。毎日努力をしていたら、今日の試合内容では悔しくてたまらないはずだ。オレはメチャクチャ悔しい。何日かしか会っていないオレに言われ『こいつ何を言ってやがんだ』と思うかもしれない。でも、これは誰に言われても君たちの現状なんだ」
岐阜協立大との試合後、高松さんが選手全員に語り掛けた。試合結果ではなく、どのような準備をして来て試合に臨んで来たのか。初戦の中京大戦の時のような気持ちでコートに立っていれば、プレーの内容は違うし、何より試合に負けた悔しさが前面に出るはず。

 闘志をむき出しに、世界の舞台で活躍する相手チームの助っ人外国人選手にも臆することなくプレーで向き合った「熱い男」そのままの熱弁は、8分30秒も続いた。

 浅野さんは「高松さんの意見を全部聞く必要はありません。でも、少なくとも間違ってはいないと思う。それぞれ価値観が違い難しいことかもしれないが、しっかりと受け止めていいところをくみ取って成長していきましょう」と話を引き継いだ。

 さらに「今日、ボコボコにやられて、自分たちがやらなければいけないことは明確にわかったと思う。オレたちは聞かれたことには答えられる。チームがこう変わっていきたいというのがあれば、ぜひ質問してほしい。変えたいのであれば、オレたちは変えられる知識と経験、練習メニューを持っている。負けた時の責任は、スタッフにあります。しっかりとお互いにコミュニケーションを取って強くなっていきましょう」と続けた。

 加藤主将は「岐阜協立大には昨年のインカレ(全日本大学選手権)で負けましたが、フルセットでいいところまでいけたので、どこかでいけるんじゃないかという油断がありました。でもやってみたら、全然違うチームになっていた。昨年12月のインカレの後、今年2月初めから練習を再開したが、締まった練習は出来ていませんでした。今までのツケが回ってきた感じです」と、高松さんの言葉をしっかりと受け止めた。
 
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