石川は、今シーズン自己最少の3得点(アタック2、ブロック1)。全37試合中35試合に出場して、一桁得点となったのは、負傷後のコンディション調整による途中出場を含む7試合のみだった。
試合後に目を赤くし意気消沈した表情のロセルが明かした通り、ミラノにとって、2勝先行で臨んだプレーオフ準決勝第4戦、セットカウント2-1で迎えた4セット目のスコア21-19から逆転を許したことが、想像を超えるダメージとなっていたようだ。
試合直後のオンコートインタビューにイタリア語で応えた石川は、「今日の試合は、うーん……チームはよくやったと思う…」と気丈に話し始めたが、歓喜に沸くピアチェンツアサポーターの声が大きくなると言葉を詰まらせた。それでも、「けれど、結果はこのような形になり、僕たちの今シーズンは終わり少し苦さが残りました」と絞り出した。そして、「より上の戦いができると期待していたのですが、今シーズンはこのような形になりました。満足はしています。このあと控える代表シーズンを終えたらまたここ(セリエA)に戻って来ます。チームは来シーズンに、さらにもっと上へ行かなければいけない」と思いを吐露した。
目標の4強入り達成を喜びながら、逃した決勝進出とそれ以上の成果を来シーズンの自身に課す覚悟を、日本語で、「今日の試合に関しては、残念ながら負けてしまいましたし、内容としてはここ3戦良くなかったので、そこは反省しなければいけない。けれど、シーズンが終わってみて、結果を出せたシーズンでもあったので、それに関してはうれしい気持ちでいます。この後、また代表(シーズン)、その後に僕は来シーズン、ミラノでプレーするので、そこでもうワンステップアップしてミラノのチームには戻ってきたいと思います」と述べ、強い決意を示した。
背番号14のイタリア8年目はここで幕。日本代表のエース、そして主将としてネーションズリーグとパリ五輪予選の戦いに臨み、来秋またミラノへ帰還することになる。
取材・文●佳子S.バディアーリ
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背番号14のイタリア8年目はここで幕。日本代表のエース、そして主将としてネーションズリーグとパリ五輪予選の戦いに臨み、来秋またミラノへ帰還することになる。
取材・文●佳子S.バディアーリ
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