現地5月3日、バレーボールのイタリアリーグ・セリエAで2022-23シーズンの3位決定戦プレーオフ第2戦が行なわれ、男子日本代表の石川祐希が所属するパワーバレー・ミラノが、ガスセールズブルーエナジー・ピアチェンツァとホームで対戦。セットカウント0-3(24-26、19-25、23-25)で敗れ、初戦に続きストレート負けを喫した。
【動画】ガッツを見せる!懸命にボールにくらいつく石川
3位決定戦で3戦先勝(5試合制)を果たせば、クラブ史上初となる欧州最高レベルの大会、チャンピオンズ・リーグ(CL)への出場が叶うミラノ。3日前にアウェーで開催された初戦では、惜敗で決勝行きを逃した余波が残り黒星発進となったが、このホーム戦で切り替えてまずは白星を挙げたいところ。主軸としてチームをけん引し続ける石川は強豪が顔を揃える欧州の舞台に立つため、試合開始からコートに立った。
今夏のネーションズリーグへ向けてイタリアのフル代表に招集された司令塔パオロ・ポッロのエースで幕を開けた第1セット、石川がライト攻撃とブロックアウト、さらにエースで序盤に流れを呼び込む。最大6点差までリードを広げたミラノだったが、ピアチェンツァのイタリア代表オポジット(OP)ユーリ・ロマノの3連続得点などで追い上げられて、終盤にブラジル代表のアウトサイドヒッター(OH)リカルド・ルカレッリ・デソウサのサーブで4失点。最終局面の粘り実らず逆転で1セット目を落とした。
第2セット、一進一退の展開のなか、石川は秀逸な攻撃や好守でチームを支える。だが、1セット目に続き、またしてもルカレッリのサーブで3連続ブレークを許すと、以降、ミラノは点差を詰めることができないままセットを連取され後がなくなった。
第3セットで中盤に5点のビハインドを負ったミラノだったが、後半から猛攻を仕掛ける。なかでも石川は、味方の好守をブロックアウトで得点に繋げ、ブラジル代表OHイオアンディ・レアルの強烈な打球をモンスターブロックで阻止するなど力戦奮闘。そして、レフトから鋭いクロスで同点弾の後、難しいボールを見事に相手コートへ沈めるなど、1人で5得点の活躍を見せる。だが、最後は世界屈指のミドルブロッカーであるキューバ代表ロベルトランディ・シモンと、ロマノの決定力に押し切られて敗戦。トップ3入りでシーズンを終えるためには、次戦での勝利が不可欠となった。
石川は、チーム最多の11得点(アタック9、ブロック1、エース1)を記録。敗れたものの、破格のレベルアップを遂げた今シーズンを物語る卓越したパフォーマンスで、幾度も相手を苦しめた。現地で試合解説を務めた元イタリア代表のジョルジョ・ゴルドーニ氏は、第2セット序盤にポッロがワンハンドで上げたバックセットを叩き込んだ背番号14の渾身の一打を、「達人技!」と絶賛。3セット目にチームのピンチを救った果敢なアタックには、「型破りな打球」と感嘆の声を上げた。
攻守ともに随所で復調の兆しが見られたミラノ。再び敵地へ赴いて臨む第3戦(日本時間5月7日午前1時開始予定)は、白星ならシリーズ4戦目へ、敗れればシーズン終了と同時に、CLへの切符をピアチェンツァに譲り、CEVカップ(欧州サッカーのヨーロッパリーグ相当)への出場が決まる。より高い目標へ望みをつなぐため、石川とミラノは正念場の戦いに挑む。
構成●THE DIGEST編集部
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今夏のネーションズリーグへ向けてイタリアのフル代表に招集された司令塔パオロ・ポッロのエースで幕を開けた第1セット、石川がライト攻撃とブロックアウト、さらにエースで序盤に流れを呼び込む。最大6点差までリードを広げたミラノだったが、ピアチェンツァのイタリア代表オポジット(OP)ユーリ・ロマノの3連続得点などで追い上げられて、終盤にブラジル代表のアウトサイドヒッター(OH)リカルド・ルカレッリ・デソウサのサーブで4失点。最終局面の粘り実らず逆転で1セット目を落とした。
第2セット、一進一退の展開のなか、石川は秀逸な攻撃や好守でチームを支える。だが、1セット目に続き、またしてもルカレッリのサーブで3連続ブレークを許すと、以降、ミラノは点差を詰めることができないままセットを連取され後がなくなった。
第3セットで中盤に5点のビハインドを負ったミラノだったが、後半から猛攻を仕掛ける。なかでも石川は、味方の好守をブロックアウトで得点に繋げ、ブラジル代表OHイオアンディ・レアルの強烈な打球をモンスターブロックで阻止するなど力戦奮闘。そして、レフトから鋭いクロスで同点弾の後、難しいボールを見事に相手コートへ沈めるなど、1人で5得点の活躍を見せる。だが、最後は世界屈指のミドルブロッカーであるキューバ代表ロベルトランディ・シモンと、ロマノの決定力に押し切られて敗戦。トップ3入りでシーズンを終えるためには、次戦での勝利が不可欠となった。
石川は、チーム最多の11得点(アタック9、ブロック1、エース1)を記録。敗れたものの、破格のレベルアップを遂げた今シーズンを物語る卓越したパフォーマンスで、幾度も相手を苦しめた。現地で試合解説を務めた元イタリア代表のジョルジョ・ゴルドーニ氏は、第2セット序盤にポッロがワンハンドで上げたバックセットを叩き込んだ背番号14の渾身の一打を、「達人技!」と絶賛。3セット目にチームのピンチを救った果敢なアタックには、「型破りな打球」と感嘆の声を上げた。
攻守ともに随所で復調の兆しが見られたミラノ。再び敵地へ赴いて臨む第3戦(日本時間5月7日午前1時開始予定)は、白星ならシリーズ4戦目へ、敗れればシーズン終了と同時に、CLへの切符をピアチェンツァに譲り、CEVカップ(欧州サッカーのヨーロッパリーグ相当)への出場が決まる。より高い目標へ望みをつなぐため、石川とミラノは正念場の戦いに挑む。
構成●THE DIGEST編集部
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