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ラグビー

【ラグビー】「悔しいけど、しょうがない」昨季王者に逆転負けも… イーグルス司令塔の田村優が仲間に示した“重圧を楽しむ”姿勢

向風見也

2023.05.15

低いタックルで相手の突進を阻止する田村。攻守両面で献身的なプレーを見せた。(C) Getty Images

低いタックルで相手の突進を阻止する田村。攻守両面で献身的なプレーを見せた。(C) Getty Images

 キックオフ。イーグルスは、序盤からかっ飛ばした。

 新加入したファフ・デクラークの奇襲攻撃、田村の約50メートルのドロップゴールなどをスコアに繋げ、前半を17―15とリードして折り返した。
 
 もっとも、そのドロップゴールを決めた田村は「僕たちは現状、ああいうプレーでしか点を取れていない」。自身はその直後、危険なプレーで10分間の一時退場を命じられた。

 ハーフタイムが明けてからもしばらく数的不利を強いられ、人数が揃ってからも相手の得意なカウンターアタック、速攻にさらされた。

 ノーサイド。20-51。田村は取材エリアで「疲れちゃった」と表情を崩す。端的な談話が核心を突く。

「実力差があって。悲観することではないです。現実を知れたのはすごくいいことです」

 質疑がひと段落つくと、「悔しいですけど、しょうがないです。経験しないと、次には進めないと思うので」と続けた。19日には同じ会場で、サンゴリアスとの3位決定戦に挑む。

「今年はこういうチームだったと、組織で何かを見せられるようにしたい。今日みたいに、下手でもハードにプレーすれば……。何か、伝わるような試合をしたいと思います」

 視線の先でインタビューを受けていたワイルドナイツの坂手淳史主将に、「坂手、バイバイ!」と告げてその場を去った。

取材・文●向風見也
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