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ラグビー

2大会連続の快進撃なるか? 来年のラグビーW杯でジャパンを高みに導く「注目の5人」をピックアップ!

向風見也

2022.12.04

10月のNZ戦で独走トライを決めたディアンズ。20歳の若手注目株だ。(C) Getty Images

10月のNZ戦で独走トライを決めたディアンズ。20歳の若手注目株だ。(C) Getty Images

 丸いボールのワールドカップの次は、楕円球のワールドカップだ。

 ラグビー日本代表は、来秋のワールドカップ・フランス大会で2大会連続での決勝トーナメント進出が期待される。先日の欧州遠征で2022年の活動を終えたばかりで、選手はそれぞれの所属先へ合流。12月17日開幕の国内リーグワンを見据える。

 本稿では、2大会連続でのジャパンの快進撃をさらに促しそうな選手のうち注目の5名を紹介する。

自称「にわか」からの脱皮を目指したいファンは、ボールを持っていない時を含めた下記戦士の動きに注目されたい。チャンスやピンチへの嗅覚、ビッグプレーを生むポジショニングをはじめとした、「いい選手」の持つ資質を深く味わえるだろう。
(文:向風見也)

――◆――◆――
 
◇ワーナー・ディアンズ(東芝ブレイブルーパス東京)/ロック/20歳/201センチ・117キロ

 流経大柏高を卒業して1年も経たぬうちに代表入りしたのが、昨秋のこと。その約1年後にあたる10月29日には、自身が子どもの頃に入りたかったニュージーランド代表との試合(東京・国立競技場/●31―38)でトライを決めた。

 11点差を追う後半16分、敵陣10メートル線付近の接点の脇から飛び出し、相手のキックをチャージ。そのまま球を拾い、約40メートルを独走した。

 続く11月の欧州遠征でも12日のイングランド代表戦(ロンドン・トゥイッケナムスタジアム/●13―52)、20日のフランス代表戦(スタジアム・ド・トゥールーズ/●17―35)で先発。同学年の多くが大学へ通うなか、「まだ1年しか経っていないプロラグビー生活のなかで、(代表戦での)コンタクト、試合の強度を経験できた。これを大切にしたいです」と地に足をつける。

 高さと速さで魅了するうえ、パスをもらう際には巧みなフットワークで人垣をすり抜ける。目指すは「世界一のロック」。14歳で来日する前から、トレーニングの指導者である父のグラントに教わり自重での鍛錬、肩の可動域を広げるエクササイズを習慣化。恵まれたサイズにあぐらをかかず、創意工夫と努力を怠らない。
 
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