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モータースポーツ

角田裕毅、モナコGPは予選重視「最適のセットアップを見つける」 一方でホンダF1復帰で俄かに去就への注目も!

THE DIGEST編集部

2023.05.26

 フランスのモータースポーツ専門サイト『Motorsport NEXTGEN-AUTO.com』は、「アルファタウリはイモラでアップグレードを導入する予定だったが、キャンセルを受けて、今週末のモナコでこれを行なう。しかし角田は何よりも、エミリア・ロマーニャ州、特にファエンツァの全ての住民に思いを馳せたいと考えている」として、災害における彼の動きを紹介した後、今週末については「今回もトップ10前後でレースを続けられるだろうか?」と記事を締めた。
 

 また角田といえば、ホンダがアストンマーティンと2026年からのワークス契約を締結したことにより、彼の去就に対してもにわかに注目が高まっている。これについてホンダ・レーシングの渡辺康治社長は、「我々の育成ドライバーの出身ということで、現在、F1で活躍してくれていて大変嬉しく思っています。(2026年からのアストンマーティンのドライバーラインナップについて)是非そこに絡んでくれたら嬉しいなとは思います」と語った。

 また、アストンマーティンのマーティン・ウィットマーシュCEOも、「角田は若いし、ある程度経験を持っており、(F1デビューから)かなり成長している。非常にエキサイティングだ。彼はドライバー候補として考えられると思うし、彼自身もホンダエンジンを積んだ車に乗りたいと考えているだろうから、この先2年程でどれだけ成長するのかを見守りたい。そして、彼と真剣な議論ができるようになることを願っている」と、注目株のひとりであることは認めている。

 英国のモータースポーツ専門サイト『THE RACE』は、「アルファタウリは2023年を不調な状態でスタートしたが、23歳の角田はその逆境の中でこれまで以上に好印象を与えている」と現在の働きぶりを高く評価し、「これは、彼が現在の契約が切れた後もアルファタウリのシートを維持できる良い立場にいることを意味する」と、彼の将来についてもポジティブな展望を示した。

 しかし、アストンマーティン行きの可能性については、「チームの共同オーナーであるローレンス・ストロールの息子ランスが2台のうちのひとつに乗っていることで、状況は複雑になっている。一方のフェルナンド・アロンソは、競争力を維持するのであれば2020年代半ばまではF1でレースを続けたいと繰り返し示唆しているが、それは今季のパフォーマンスを考えれば当然のことだ。2026年、彼は45歳になる」と、角田の前に立ちはだかる“障壁”も挙げている。

 先日は、アルファタウリのフランツ・トスト代表が、角田の成長ぶりを高く評価し、「2025年にレッドブルへ昇格する準備が整うだろう」と語ったことで、やはり日本人ドライバーの去就が話題になったものだが、これが実現するか、あるいは2026年に向けて2チームによる争奪戦が勃発するか、あるいは全く異なる展開か……全ては角田がそれに見合うパフォーマンスと結果を出せるかに懸かっているのは間違いない。

構成●THE DIGEST編集部
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