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「凄い仕事だ!」17番手から入賞圏内に肉薄した角田裕毅に賛辞止まず! 専門サイトは「新たな奇跡を起こしかけた」

THE DIGEST編集部

2023.05.09

17番手スタートからポイント獲得に迫った角田に称賛の声が上がっている。(C) Getty Images

17番手スタートからポイント獲得に迫った角田に称賛の声が上がっている。(C) Getty Images

 F1第5戦のマイアミ・グランプリは5月7日に決勝が行なわれ、アルファタウリの角田裕毅は17番グリッドから順位を上げ、今季3度目となる11位でフィニッシュしている。

【動画】次々とオーバーテイクを決めた角田裕毅が11位!
 ペース不足とグリップ不足に悩まされ、予選では初めてチームメイトのニック・デ・フリース(15番手)に敗れた角田だったが、ハードタイヤを履いて臨んだ決勝ではオープニングラップでいきなり順位を2つ上げ、37周までのロングランの中でアレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)、ニコ・ヒュルケンベルク(ハース)相手にオーバーテイクを披露する。

 ミディアムタイヤに替えてからの残りの周回でも、アルボン、さらにヴァルテリ・ボッタス(アルファロメオ)をパスして11番手に上がると、終盤は前を行くケビン・マグヌッセン(ハース)に迫って最終的に1.3秒まで差を縮め、同時に背後から肉薄してきたランス・ストロール(アストンマーティン)を抑えて、チェッカーを受けた。

 目標であるポイント獲得にはあと一歩で手が届かなったものの、角田はチームの公式サイトでこのレースを「チームも僕も、努力とリカバリーを見せ、良いレースになりました。車のポテンシャルをほぼ全て引き出せた気がします。ポイントを獲得できなかったのは残念ですが、全力は尽くせたし、自分のパフォーマンスには満足しています」とポジティブに振り返り、以下のように続けている。

「メンタル的にタフなレースでした。前か後ろを必ず誰かが走っていたので、あまり気を抜けませんでした。レースペースがあれほど良くなるとは思っていなかったので、今後のレースに向けての励みになりました。ブレーキから自信が得られたので、コーナーで多くのオーバーテイクができました。次のイモラでは、またアップグレードを導入できるので、これらが上手く機能し、安定してポイントを獲得できればと思います」

 チームは角田が披露したパフォーマンスに対し、SNSで「ポイント圏内に肉薄! ユウキの素晴らしいリカバリードライブ」「凄い仕事だ!」「結果は我々が求めていたものではなかったが、今日は多くのポジティブなものを得られた」と称賛。マシン・パフォーマンスの責任者であるギョーム・ドゥゾトゥは、以下のように角田に言及した。

「ユウキの11位には大いに満足して良いと思う。2列目(4番グリッド)からスタートしたマグヌッセンからわずか1.3秒差だったし、ストロールを最後まで抑えてくれた。言うまでもなく、このような手堅いレースでは、ポイントで報われたいところですが、全車が完走したし、17番グリッドからでは、かなり難しいレースになることは分かっていた」

 また、チーム代表のフランツ・トストは先週のアゼルバイジャンGPに続き、日本人ドライバーに「力強いスタートを切り、ファーストラップで数台をオーバーテイクした後、競争力のある素晴らしいレースを見せてくれた。アルボンを2回、さらにはヒュルケンベルグとボッタスもパスし、マグヌッセンからはわずか1.3秒遅れの11位でフィニッシュした」と賛辞を贈っている。
 
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