専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
モータースポーツ

角田裕毅、災難続きの土曜日。スプリントでの“同士討ち”に専門メディアは「なんという災害だ」と嘆き!

THE DIGEST編集部

2023.04.30

味方と接触してリタイアを余儀なくされた角田。レース後には不満をあらわにした。(C)Getty Images

味方と接触してリタイアを余儀なくされた角田。レース後には不満をあらわにした。(C)Getty Images

 F1第4戦のアゼルバイジャン・グランプリは4月29日にスプリントが行なわれ、アルファタウリの角田裕毅はリタイアを喫した。

 今季よりフォーマットが変わり、2日目はスプリントのための予選(シュートアウト)と決勝に充てられたが、角田はシュートアウトのQ1(SQ1)でラストアタックに臨んだものの、ローガン・サージェント(ウィリアムズ)のクラッシュによる赤旗に阻まれて18番手で敗退。悪い流れのまま迎えたスプリントでは、オープニングラップで前に出たニック・デ・フリースを抜き返そうとしたところで接触、フロントウイングを失い、ターン13で曲がり切れずにウォールに突っ込んだ。

 右リアタイヤが脱輪した状態でピットに入り、フロントとタイヤを交換してコースに復帰した角田。だが、リアのサスペンションが破損してカウンターを当てなければ真っすぐに走ることすらできない状態であり、そのままコースを1周してピットでリタイア。彼をコースに送り出したチームには、後に危険行為(アンセーフ・リリース)として5000ユーロ(約75万円)の罰金が科せられている(角田本人へのペナルティーはなし)。
 
 2日目を終え、角田はまずシュートアウトについて「SQ2までは進めると予想していましたが、残念ながら最後のプッシュラップをするチャンスがなくなりました。コースは昨日よりも暑かったですが、車のペースにはほとんど変わりはありませんでした。当然ながら、この結果には不満が募りますが、全員が同じタイヤを使用していたのは興味深かったです」と振り返り、スプリント、そして決勝に向けては、次のように語った。

「スプリントでは、オープニングラップで(チームメイトの)ニック(デ・フリース)をパスしようとして接触してしまいました。接触後、スペースがなかったのでフロントウイングを損傷してしまい、その後はアンダーステアでウォールに突っ込んでレースが終わってしまいました。チャンスを活かせなかったことには、苛立ちを覚えています」

「明日(決勝)には、全てをリセットして臨みます。好位置(8番グリッド)からスタートできるので、できる限り多くのポイントを獲得したいです。我々の車はこのコースに合っているので、その可能性はかなり大きいと思います」

 また、F1公式サイト『F1.com』のインタビューでは、「最初に他の車(デ・フリースとは言わず)にぶつかり、フロントウイングに少しダメージを負いました。彼は僕にスペースを与えてくれませんでした。車にダメージがあることに気づかず、コーナーをフルスロットルで走り抜けようとしたら、ホイールのコントロールを失い、ウォールに衝突しました。これには、とてもフラストレーションが溜まりました」と明かし、決勝に対しては「ポイント獲得のためにできる限りのことをします」と意気込みを示した。
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号