専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
その他

GⅠ馬10頭が集結した史上空前の大激戦を制すのは!? “本格化”の兆し見せるソウルラッシュが春のマイル王へ【安田記念】

三好達彦

2023.06.03

 対抗格には人気薄のナミュール(牝4歳/栗東・高野友和厩舎)を取り上げたい。3歳の昨年は、チューリップ賞(GⅡ)を制し、桜花賞(GⅠ)では1番人気に推された存在だ。ここは10着に敗れたが、それでも勝ち馬とは0秒3差であり、以後、掲示板を外したのは不利を受けた前走のヴィクトリアマイル(GⅠ)のみ。オークス(GⅠ)が3着、秋華賞(GⅠ)が2着など、他はすべて馬券圏内に健闘してきた。

 今年は初の牡牝混合戦となった東京新聞杯(GⅢ)で勝ったウインカーネリアン(牡6歳/美浦・鹿戸雄一厩舎)とアタマ差2着とした。その後はいったん休養に入り、約3カ月ぶりの復帰戦となったヴィクトリアマイルではスローペースに泣かされ、末脚不発で7着となったが、こちらも1回レースを使われて動きに素軽さが加わり、順調に調子を上げている。東京での実績も〔1・1・1・1〕と得意なコース。昨春から手綱を取り続け、ナミュールを手の内に収めている横山武史騎手の手腕にも、あらためて期待したいところだ。
 
 高配当が狙える「押さえ」については、人気サイドのグループと、穴馬サイドのグループに分けてみる。

 人気サイドから見ると、昨年の2着馬で、一昨年のNHKマイルカップ(GⅠ)覇者であるシュネルマイスター。前走のヴィクトリアマイルを制し、2連覇に向け意気揚々と臨んでくるソングライン。そして、昨年のヴィクトリアマイルを勝ち、今年も2着と、3つのGⅠタイトルを持つソダシ。この実績馬3頭はぜひ押さえておきたいところだ。

 穴馬サイドからは、セントライト記念(GⅡ)勝ち馬で、前走のマイラーズカップ2着を経て臨むキタサンブラック産駒のガイアフォース(牡4歳/栗東・杉山晴紀厩舎)。東京コース3戦3勝で、前走のNHKマイルカップを制した勢いを持って古馬に挑むシャンパンカラー(牡3歳/美浦・田中剛厩舎)。

 同じく〔4・1・0・1〕と東京コースを得意とし、マイル重賞2勝の実績を持つイルーシヴパンサー(牡5歳/美浦・久保田貴士厩舎)。コツコツと勝ち鞍を積み重ね、前走の京王杯スプリングカップ(GⅡ)で重賞初制覇を成し遂げたロードカナロア産駒のレッドモンレーヴ(牡4歳/美浦・蛯名正義厩舎)。手広く狙いを広げるなら、この4頭を加えるのも一考だ。

 最後に、初のマイル戦となるジャックドール(牡5歳/栗東・藤岡健一厩舎)と、ドバイ遠征からの帰国初戦となるセリフォス(牡4歳/栗東・中内田充正厩舎)のGⅠ馬2騎は不安要素の大きさから狙いを下げた。

文●三好達彦

【関連記事】「どんどんステップアップ」タスティエーラのポテンシャルに堀調教師も感服。一方、ソールオリエンスは“勝負のアヤ”に泣く【日本ダービー】

【関連記事】「スキルヴィングは素敵な馬」天に召された“相棒”へ、ルメール騎手が哀悼の意。悼む声止まず「悲しすぎる」【日本ダービー】

【関連記事】世紀の一戦は新旧名手が揃った「三強」対決――。『花の15期生』柴田政人はウイニングチケットと頂へ【日本ダービー列伝/前編】
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号