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バレーボール

西田有志、石川祐希、高橋藍の“2桁得点” で、日本はセルビアに逆転勝利! 海外識者が「MVP」と評したのは?【男子バレーVNL】

佳子S.バディアーリ

2023.06.10

 第4セットは中盤に一時、劣勢を強いられる。しかし、西田の時速120kmを超す豪快な打球に続き、石川がフェードアウトしながら技ありの一打ですぐさま追撃。高橋(健)の連続得点で逆転し、エース1本を含む関のサーブで4度のブレークに成功する。以降も攻撃の手を緩めず迎えた2度目のマッチポイントで、相手のサーブがラインを大きく越えて試合終了。自国会場で連勝を収めた。

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 日本は3選手が2桁得点を記録。西田が全体最多の24得点(アタック22、ブロック1、エース1)、石川が17得点(アタック15、ブロック1、エース1)、高橋(藍)は15得点(アタック13、エース2)のほか、要所でサーブ力を発揮し流れを引き寄せた。途中出場の高橋(健)はブロックで守備に貢献し、第4セットには、石川と並ぶチーム最多5得点を挙げた。

 チーム全体のスタッツでは、セルビアの3倍となるエース6本を記録する一方、ブロックは相手の8本に対して3本に留まった。
 
 国際バレーボール連盟の配信サービス『Volleyball World TV』で解説を務めたルーカス・クレイトン氏は、アタック決定本数で首位のセルビア主将ドラジェン・ルブリッチを、石川が1枚ブロックでシャットアウトすると、「カ・イ・ブ・ツ(怪物)ブロック!!」と大絶叫。小柄な西田から飛び出した時速120km超の豪速弾には、言葉を失い笑うしかない様子だった。

 日本の勝因については、「イシカワはトップパフォーマンスではなかったが、安定の存在感。個々の選手それぞれが、すべき時にすべきことを成し遂げていた」と言及。同時に関田を、「瞬時の判断と高い技術で多彩な攻撃を指揮した。この勝利のMVP」と称賛した。
    
 試合終了時の世界ランクで日本は1つ順位を上げ、7位へ浮上。10日の第3戦で同20位のブルガリアと対戦する。第2戦からは休養日のない3連戦。厳しいスケジュールを乗り越え、さらに勝利を重ねてくれることを期待したい。

取材・文●佳子S.バディアーリ

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