ところが、第3セットから戦況が一変。セッターとOH2枚を替えたトルコに主導権を握られる。早い時間に4点のビハインドを負った日本は、終盤に古賀がサーブで奮闘して20-21とするが、石川の攻撃が2打連続でブロックに捕まり万事休す。続く第4セットは序盤に古賀を残して選手を入れ替え、挽回を試みるが、勢いづいたトルコに引き離されフルセットへ持ち込まれた。
第5セットは、古賀、山田、福留、4セット目で途中出場したOH林琴奈とMB荒木彩花を残し、ベンチへ下がった石川と松井をコートへ戻してスタート。すると、開始から間もなく古賀が、4大会連続ベスト4のチームに襲い掛かる。ブロックに続き、狙いを定めたサーブで相手守備を追い込みアタックミスを誘発。さらに2連続エースで5-2とすると、トルコは焦りからか以降も誤打を頻発する。それを横目に石川と山田もブロックを決めるなどしてリードを7点に広げた。終盤に入り、相手が粘るも、大量リードを覆すには至らず。古賀がレフトからストレートを叩き込んでマッチポイント。ラリーで石川が放った打球がエンドライン端を1ミリ捉え、見事な奮起で勝利を収めた。
古賀は全体最多の25得点(アタック22、ブロック1、エース2)、石川が19得点(アタック16、ブロック2、エース1)。長岡も久しぶりの大舞台で12得点(アタック10、ブロック1、エース1)の活躍を見せた。
国際バレーボール連盟の配信サービス『Volleyball World TV』の解説者は、日本が最終セットで高さのあるトルコの攻撃を立て続けにシャットアウトして大きくリードを奪うと、「何が起きているんだ」「クレイジー!」「なんてこった!」と仰天。石川の1ミリ決勝弾も含め、試合を振り出しに戻されてから一意専心で臨んだ戦いぶりを、「ファンタスティック」「劇的な勝利」と激賞した。
なお、世界ランクは変わらず7位だが、直接対決を制したことで6位トルコにわずか0.13ポイント差と迫った日本は、現地6月30日の第2戦で同ランク10位のオランダと対戦する。
文●佳子S.バディアーリ
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古賀は全体最多の25得点(アタック22、ブロック1、エース2)、石川が19得点(アタック16、ブロック2、エース1)。長岡も久しぶりの大舞台で12得点(アタック10、ブロック1、エース1)の活躍を見せた。
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なお、世界ランクは変わらず7位だが、直接対決を制したことで6位トルコにわずか0.13ポイント差と迫った日本は、現地6月30日の第2戦で同ランク10位のオランダと対戦する。
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