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モータースポーツ

アルファタウリでF1電撃復帰のリカルドに母国メディアは「角田裕毅に常に勝ち続ける必要がある」と猛ゲキ!

THE DIGEST編集部

2023.07.14

 もうひとりの司会者であるマイケル・ラモナート氏は、同氏は角田に勝つだけでなく、ラップタイムでも実力を示す必要があるとしながらも、「アルファロメオより0.5秒、レッドブルからは約2秒も遅く、集団の最後尾に定着している」アルファタウリの車では、それが難しいとも指摘している。

「チームが飛躍的に改善されるか、リカルドの手にかかったAT04が角田やデ・フリースがステアリングを握った時より大きく競争力を高めない限り、(角田に勝ったとしても)14、15位フィニッシュがいいところだ。果たして、これが彼にとって“成功”なのか否かを判定するのは難しい。年間で10ポイント獲得、3レースのうちに入賞、といった基準を設けるのも不可能だろう。おそらく、チームもどう判断するべきか分かっていないはずだ」
 
「ハンガリーGPはリカルドにとって、AT04に対する学習や調整の時間となるだろう。いきなり高いハードルを、彼に課すことはできない」とラモナート氏がある程度の猶予期間を与えるべきだと主張するのに対し、コック氏は「最初のレースから角田を上回るか、肉迫すること」が重要だとし、チームの判断は「我々が見ることのできないデータによって成功か失敗かが決定される」と見解を示した。

 このように、リカルドにとっての「基準」となると見られる角田だが、レッドブルのマルコ顧問も同様の考えであるようだ。オランダの日刊紙『De Telegraaf』に対し、御大は「リカルドについては、まず角田と比べてどうなのかを見る必要がある」と語り、「ユウキは多くの人々に過小評価されていると思う。アルファタウリの車はドライビングが簡単ではないが、彼はそれでも良い結果を得られるということを証明した」と、この「基準」が非常に優秀であることを強調している。

 果たして、リカルドが苦しむアルファタウリによって救世主となるのか、その場合、角田、ペレスを含めたレッドブル・グループのドライバー人事にいかなる影響を与えることになるのか。興味は尽きないが、まずはハンガリーGPが非常に重要な一戦となるだろう。

構成●THE DIGEST編集部
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