一方、イギリスのスポーツ専門サイト『GIVE ME SPORT』は、「リカルドの復帰によって角田が最大の恩恵を受ける可能性がある」と題した記事で、「今季後半戦は、リカルドにとってレッドブル復帰に向けたオーディションとなるが、これには角田の参加も考慮されるべきだろう。今季ここまでのチャンピオンシップ・ランキングは、好調なシーズンを送っている彼の全体像のほんの一部を示しているに過ぎない」と主張する。
  　そして、そうした立場にある角田がリカルドのような実績十分なベテランをチームメイトに迎え、ライバルを上回るパフォーマンスを披露することで、マックス・フェルスタッペンの次のチームメイトとなるためのチャンスと評判を手にすると予想。リカルドに負けた場合のリスクについては、「彼のスピードに疑いの余地はなく、今ではチームをリードし、これまでの経験から恩恵を受けることができる、よりバランスのとれたドライバーである」として、これで（シートを失うほど）評価を落とすことはないとの見解を示した。

『PLANETF1.COM』によれば、角田は契約延長に向けての交渉を始めており、「ヘルムートは僕のパフォーマンスに満足しているとのことで、それは最も重要なことです」と明かしながらも、「契約のことで気を取られることはなく、僕は今もレースでやるべきことに集中しています。（中略）ヘルムートからは前向きなことが聞けたので、このままやり続けます」と語っている。

　先日、「ドライバーとして、他のチームから注目されるのは良いことですが、今のところはアルファタウリに満足しています。他のチームのことは考えていません」と、自身の去就に言及した角田だが、チームメイトの変更がコース内外での彼に、いかなる変化をもたらすのかは興味深い。

構成●THE DIGEST編集部
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