大暴れの石川が全体最多の27得点（アタック22、ブロック４、エース１）。西田とスロベニアの２選手が挙げた２位の12得点を大きく上回る破竹の活躍で、チームを勝利へとけん引した。
  　背番号14の型破りなパフォーマンスを海外の有識者たちが大絶賛。FIVBの配信媒体『Volleyball World TV』のゲスト解説者で2008年北京五輪・金メダルメンバーの元米国代表リチャード・ランボーン氏は、「３セットマッチでこの得点は驚愕」と絶句し、「桁外れなスキルを持つ選手」と感嘆した。

　イタリア衛星放送『スカイ・スポーツ』の解説者で元同国代表の主砲アンドレア・ゾルジ氏も、「不動の安定感」「絶妙なハンドテクニック」「闘争心と非情な冷静さが共存」と“イシカワ”に感服。バレーボール大国の重鎮は、「最高レベルのロールモデル」とこれ以上ない賛辞を贈った。同時に日本代表を、「エキサイティングなチーム」「予選２位の実力を証明」「非常に危険な存在」と称して準決勝への期待を示した。

　世界ランクで東京五輪金メダリストのフランスを上回り、５位へ浮上した日本。準決勝（日本時間７月２３日午前０時から）の相手は、同４位ブラジルをストレートで退けた同１位ポーランドに決定した。

メダル確定をかけて、予選ラウンド最終戦で完敗を強いられた強敵との大一番に挑む。

文●佳子S.バディアーリ
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