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バレーボール

有言実行で掴んだ46年ぶりの表彰台! 日本男子バレー、躍進の秘訣とパリ五輪予選への課題は?

北野正樹

2023.07.30

今大会でブレイクした感のある宮浦。日本の攻撃を支えるひとりだ。写真:梅月智史(THE DIGEST写真部)

今大会でブレイクした感のある宮浦。日本の攻撃を支えるひとりだ。写真:梅月智史(THE DIGEST写真部)

 チームの総合力アップを証明したのは、海外組の宮浦だった。

 スタメン起用された予選ラウンド第2週(フランス・オルレアン)でのブラジル戦(6月22日)では24得点を挙げ、3位決定戦ではコンディション不良の西田に代わり出場し、サービスエースやブロックで世界ランキング3位、昨年の世界選手権覇者のイタリア攻略に貢献した。
 
「個々の能力が上がっているのは間違いなく、チーム力として世界と戦っていける。ファイナルでの宮浦選手のように、今はどの選手が交代して出ても日本のバレーを見せることが出来るのが、日本の強み。どの選手が出ても同じバレーが出来て、その選手の特徴も生かせている」と高橋藍。

 その高橋藍が、印象に残る試合として挙げたのは、予選ラウンド7戦目のブラジル戦だ。世界ランキング2位のブラジルに対し、日本は1、2セットを先取したものの、3、4セットを落としてフルセットへ。最後は高橋藍が21得点目のスパイクを決め、18-16で競り勝った。

 国際大会でブラジルには29連敗中で、勝利したのは1993年のワールドリーグの予選リーグ以来、30年ぶりの快挙。

 高橋藍は「今の日本の成長した姿、強さを見せることが出来た試合。予選ラウンドで選手が自信を持つことが出来、ファイナルでは『自分たちがここにいることが当たり前なんだ』と、堂々とコートに立って試合をすることが出来たことが、3位につながった。選手やチームがVNLを通して成長し、全員で勝ち取れた」と胸を張る。
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