アーチュレッタは、RIZINのベルトがどうしても欲しかったのだ。試合のために来日すると、他の選手よりも長く滞在。PRIDEを見て育ったアーチュレッタにとって、日本は憧れの場所だ。PRIDEでチャンピオンになったダン・ヘンダーソンとの縁もある。アーチュレッタはヘンダーソンの父親によるレスリング教室に通っていたのだ。

「ダンやクイントン“ランペイジ”ジャクソン、ヴァンダレイ・シウバの試合を見てきたからね。RIZINのベルトを巻いた以上、俺の未来はRIZINにある。RIZINでベルトを防衛する義務があるんだ」

　今回も日本に長めに滞在し、ファンにベルトを見せたいし、日本の文化にも触れたいとアーチュレッタは語る。「これからは日本がホームだ」。
  　欠如した朝倉海には厳しい言葉を投げかけたが、もしまた組まれたら断るつもりはないという。自分の相手はマネージャーとRIZINの榊原信行CEOが決めるもので、自分は相手を選ばないと述べる。

「俺はケガをしていても、どんな体調でも試合をするよ。海はそうじゃなかったけどね」

　海が出てこないなら、ベラトールとの2冠を目指すとも語った35歳のファイター。もしアーチュレッタがベラトール王座を狙うことになったら、日本のファンは彼を日本代表、RIZIN代表として応援するに違いない。

取材・文●橋本宗洋

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