イギリスの日刊紙『METRO』は、前半戦の全ドライバーを評価する記事において、角田に対しては10点満点の採点で「及第点」を意味する「６」を与え、彼のF２時代のボスであるトレバー・カーリンのコメントを引用しながら、「不幸にも、ユウキの成長とアルファタウリの退化は同時に起こってしまった。彼は良くなっているが、車は悪くなっている」と評した。

　一方、同国のスポーツ専門サイト『sportskeeda』は、「前半戦のドライバー・ベスト10」を以下のように選定し、実際のドライバーランキングでは通算ポイント３点で17位の角田は、10位でランクインしている。
  １位：マックス・フェルスタッペン（レッドブル）
２位・フェルナンド・アロンソ（アストンマーティン）
３位：ランド・ノリス（マクラーレン）
４位：ルイス・ハミルトン（メルセデス）
５位：シャルル・ルクレール（フェラーリ）
６位：エステバン・オコン（アルピーヌ）
７位：アレクサンダー・アルボン（ウィリアムズ）
８位：ジョージ・ラッセル（メルセデス）
９位：ニコ・ヒュルケンベルク（ハース）
10位：角田裕毅（アルファタウリ）

　同メディアは、角田についての寸評で「ユウキはシーズンを印象的にスタートさせ、複数のレースでトップ10フィニッシュに挑戦し、それを達成した。この日本人は今季、確実にステップアップし、より安定したドライバーになった。（ベルギーGP前の）ここ数レースでは少し調子を落としていただけに、シーズン後半はリカルドよりも上の順位を目指したいところだろう」と、ポジティブに評価し、後半戦にも期待を寄せた。

　スパでのポイント獲得で気分良くサマーブレイクに入った23歳。前半戦はほとんどのレースで高評価を得るとともに、同情を受けることも少なくなかったが、後半戦では競争力を高めた車を得て、存分にそのパフォーマンスを発揮して結果に結びつけられるか、非常に興味深いところだ。

構成●THE DIGEST編集部
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