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格闘技・プロレス

「不安は1ミリもない」井上尚弥、フルトン完全攻略でさらなる階級上げに自信! 2階級4団体統一の先に見えるキャリアプランとは――

THE DIGEST編集部

2023.09.02

収録後に囲み取材に応じる井上。4団体統一戦や階級上げへの考えなどを明かした。写真:鈴木颯太朗

収録後に囲み取材に応じる井上。4団体統一戦や階級上げへの考えなどを明かした。写真:鈴木颯太朗

「自信を持ってフェザーに行ける」

 井上の口からこうした発言が飛び出したのには理由がある。これまで、「2、3年先にはフェザーへの挑戦もあるかもしれない」などと、階級上げそのものに慎重な発言をしてきたが、ここに来てフェザー級への昇級が一気に将来を見据えたプランとして明確になってきているのだ。後押しするのは、体格差で上回る相手を完全に攻略したフルトン戦の内容だったという。
 
「フルトンとの試合で感じたところですね。フェザー寄りのフルトンに対して、ああいう試合ができた。試合前から一番の不安材料としていた“体格差”というところに何も不安を感じずに試合ができたというのが大きかった。(フルトン戦で)少しでも不安を抱えてしまったら、フェザーへのこだわりというものもなくなっていたと思うんですけど。ただ、それが1ミリもなかったので。だとしたら、自分の限界がここじゃないなというものは感じましたね」

 5年近くバンタム級で戦った井上が、1.8キロ増で臨んだスーパーバンタム級での初戦。体格差に不安はあったというものの、階級最強と言われた相手をほぼ寄せ付けずに倒してみせた。身体づくりに関しては、「これからやっていくなかで、スーパーバンタム級にもっとフィットさせていけるんじゃないか」という手応えも掴んだ。

 階級上げ初戦で得たこの自信が、さらなる高みへのイメージをより膨らませたのは間違いないだろう。もっとも、フルトン戦の勝利がフェザー級での成功を保証するものではなく、本人も「フルトンはフェザー寄りですけど、ハードパンチャーじゃない。フェザーのハードパンチャーって言ったら、もっとヤバい奴がいると思うんで」とあくまで慎重な姿勢は崩さない。

 夢の3階級4団体統一もあるのか――。もちろん、すべてはスーパーバンタム級のライバルたちをなぎ倒してからの話。まずは「交渉が始まっている」というタパレスとの統一戦に照準を合わせる。

取材・文●長沼敏行(THE DIGEST編集部)
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