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ラグビー

「日本に長く住みたい」衝撃の流血ショットで話題となった南アフリカ「13番」の日本愛とチーム愛【ラグビーW杯】

向風見也

2023.10.23

 現在の所属は横浜キヤノンイーグルスだ。日本大会後の2020年シーズンから、当時のトップリーグに参戦した。今年5月までの国内リーグワン1部では、クラブ史上初の3位に輝いた。

「私はどちらかというと、ひとつのチームに長く在籍するタイプの選手。前にいた場所でも約8年間プレーしました。長い間、日本に住みたいし、チームに貢献して優勝を成し遂げたい」
 
 その言葉を裏付けるのは、日々の言動だ。

 週に3度のペースで日本語講師と話し、日本の記者がインタビューへ訪れた際は「元気ですか? きょうはいい天気」と流ちょうに挨拶。新型コロナウイルスの感染拡大のため日本語のレッスンがリモートになった時期も、「仕方がないです。この状況では」と日本語で感想を述べていた。

 団体競技としてのラグビーで勝つのに必要な資質を、グラウンドにいない間も磨き続けているのだ。
 フィールドに立てば、主力選手と多言語を交えて対話。ある日の練習中、円陣を組んで「皆さんの規律、めっちゃいいです!」と仲間を日本語で褒めていた。

 隣のインサイドセンターへ入る主将の梶村祐介には、こう喜ばれる。

「ボールを持っている時はもちろん、ボールを持っていない時の運動量…。彼からはチームへの愛が感じられる。間近でプレーできるのは幸せなことだと思いますね」

 有形、無形の力でチームを支える通称ジェシー。現地時間28日には、サンドニ(スタッド・ド・フランス)でワールドカップ決勝に臨む。ニュージーランド代表へハードに挑む。

取材・文●向風見也
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