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ラグビー

「悪夢のシナリオだ」“人種差別発言”疑惑に揺れる南アフリカ選手が決勝欠場の危機!母国メディアは「相手の誤解かも」と指摘【ラグビーW杯】

THE DIGEST編集部

2023.10.24

 精神的支柱でもあるムボナンビが欠場となれば、スプリングボクス(代表チームの愛称)にとっては大打撃だ。南アフリカは大会が開幕してまもない9月中旬にフッカーのマルコム・マークスが膝を故障で戦線を離脱。追加招集されたのはスタンドオフのハンドレ・ポラードで、フッカーは専門職のムボナンビと本来FW3列目のディオン・フーリーをコンバートする2人体制で臨んできた。この状況下でムボナンビが欠場すれば、決勝はフッカー1人体制となってしまう。

 南アフリカの地元メディア『Dispatch LIVE』は「万が一にもボンギが決勝に出られないとなれば、決勝を戦うボクスにとっては悪夢のシナリオだ。代役はフーリーでマルコ・ファン・スターデンもフッカーをこなせるが、彼らはどちらもこのポジションが専門ではない。スクラムで大きな痛手を負うことになる」と危惧した。
 
 一方で同メディアは、そもそも人種差別発言がカリーの「誤解」であった可能性を指摘する。「南アフリカの独特な言い回しだったのではないか。彼らはよく相手チームにバレないように独自の言葉を使うが、あれは“白人野郎”ではなく、彼は“白人の側”と言っただけではないか、とファンの間でも議論になっている。カリーが主審に告げた言葉は、あまり南アフリカの人間は口にしない」と論じている。

 どちらが優勝しても史上最多4度目となる世紀のファイナル。ムボナンビが出場できるか否かは、試合展開に小さくない影響を与えそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

【音声】イングランド代表のカリーが“人種差別発言”を主審に訴える実音声

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