第１セットと第２セットとも序盤にビハインドを負ったミラノだったが、好調なサーブで流れを引き寄せて中盤に逆転し、２セットを先取した。第３セットは、カジースキのエース２本を含むサーブで圧巻の８連続ブレーク。ラウンド16でクロアチアリーグ首位に２戦ストレート勝ちするなど公式戦５連勝中の相手を退け快勝を収めた。

　サルデーニャ島/カイアリ県の地方テレビ局『Videolina』がこの試合をライブ中継。実況を務めたジャーナリストのアンドレア・セーチ氏は、開始前に石川の欠場を知ると、「代表でも主役の活躍を続けるイシカワの不在は非常に残念。多くの観客が彼のプレーを観るために会場を訪れたはずだ」とコメントした。その言葉通り、トップリーグのクラブを有さない地中海の島でも石川の人気は絶大で、体育館には、「ユウキ君のユニホームを僕にください！」と手書きのメッセージを掲げる少年ら、大勢のファンが詰めかけた。
  　セカンドレグは、ミッドウィーク開催がこれまでの日本時間木曜日から金曜日へ。同12月22日午前２時開始予定のアウェー戦で８強入りが決まる。

　ミラノの次戦は残り２試合となったリーグ前半の10節（同18日午前０時30分開始予定）。12チーム中11位に沈むジョイエッラ プリズマ・ターラントをホームで迎え撃つ。コッパイタリア出場権（８位内）を確実にしたい７位ミラノにとって、勝利が至上命題。後続の８位パドヴァと９位ヴェローナを自力で退けるため、重要な一戦に挑む。

構成●THE DIGEST編集部

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