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格闘技・プロレス

「まだ熱い試合を見せたい」井上尚弥が前人未到の“2年連続”4団体王座統一の歴史的快挙!「4本のベルトを肩にかけたときは…」

湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)

2023.12.27

タパレス(右)の鉄壁なディフェンスに苦戦するも、井上(左)の強烈なパンチは大きなダメージを与えていた。写真:福冨倖希

タパレス(右)の鉄壁なディフェンスに苦戦するも、井上(左)の強烈なパンチは大きなダメージを与えていた。写真:福冨倖希

 試合後、タパレスは10回のダウンについて「イノウエのパンチが綺麗に決まったので、それが敗因だった」と冷静に分析。「あらためてナオヤ・イノウエはボクシングがうまい。本当にスピードに驚いた」と、『怪物』と称される井上の圧倒的強さに脱帽した。

 一方の井上も、タパレスの驚異的な粘りと一発を秘めた攻撃力については「想定内」だったと評し、「ディフェンスが思ったよりすごくて、意外とパンチが当てられなかった感じで戦っていた」と、かなり苦戦を強いられたと明かした。

 加えて、「(タパレスは)体重の重心も後ろで構えていたので、なかなかクリーンヒット、いいパンチを当てられなかった」と話し、判定も覚悟していたというが、「10ラウンドまでいったけど、結果こうしてKOで勝ててすごく良かった」と難敵を撃破し、黄金に輝く4本のベルトを手にできたことに安堵した。
 
 2階級での4団体統一は今年7月にスーパーライト級、ウエルター級でテレンス・クロフォード(米国)が達成して以来の快挙。しかも、2年連続だと、ボクシング史上初である。「1年前、皆さんに見せてもらった景色と似たような景色。自分がリング上で4本のベルトを肩にかけて終わった会場を見る雰囲気は感動的なものだったし、見せてくれたファンにも感謝している」と周りのサポートに謝辞すると、今後の目標を熱く語る。

「この4本のベルトをどうしていくかも考えるところだけど、どうなっても、まだ熱い試合を見せていきたい」

 新たな伝説を築いたモンスター・井上尚弥の快進撃は、まだまだ続く。

取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)

【動画】井上尚弥がタパレスをKO撃破!10回にダウンを奪取した衝撃の瞬間!
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