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モータースポーツ

角田裕毅も期待するVCARBとレッドブルの連係強化に物言い… マクラーレンCEOが「ファンが期待することではない」とFIAに対処を要求

THE DIGEST編集部

2024.02.16

 そんな中でマクラーレンのザク・ブラウンCEOは、グリッド上にレッドブル系の2チームが存在することは、この「オーストリアの巨人」がこの競技において大きすぎるアドバンテージを得られるとして、統括機関のFIA(国際自動車連盟)に対して、規定の再検討を求めた(スポーツ専門チャンネル『Sky Sports』より)。
 
「スポーツは今や、公平な競技の場に移った。2つのチームが同じ所有者を持つことは、もはやファンが期待することではない。ゆえに、FIAはこの件について、何か対策を講じる必要がある。私はスポーツ全体の利益を代表している。他の全ての主要なスポーツを見ても、2つのチームを所有することは許されていない」

「15年前にはトップチームと下位チームの間には大きな格差があったため、所有者が同じの2つのチームが存在することは許されていたが、現在では予算上限が設定されており、全チームがほぼ同じ条件で運営している。これは公平な競技の場だ」

 昨年12月にも、ブラウンCEOは「各チームの、コース内外での意思決定に影響を与えるため、それは健全ではない。多くのデータへのアクセス、コンポーネントや人員の共有、さらに戦略決定への影響があるとなれば、規則の趣旨には合致していない」とレッドブル・グループを批判している。

 一方、これに対してVCARBのピーター・バイエルCEOは、「レギュレーションによって、チーム同士が得点の相乗効果を発揮することが認められている」と、正当なものであることを主張。ただ、それは非技術分野での協力であり、マーケティング、コミュニケーション、スポンサー獲得などでのものであると説明し、コンポーネントの共有についても「規定通りであり、フェラーリとハースのように、他のチームも同様の関係にある」と主張する。

 果たして、この件が今後、どのように動いていくかが興味深いところだ。2月15日に新型マシン「VCARB01」のシェイクダウンを実施した新生チームが今季、高い戦闘力を発揮するようであれば、論争が激化していくことは間違いないだろう。

構成●THE DIGEST編集部

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