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ラグビー

35歳リーチ マイケルの新たなる挑戦――ロック転向で新生日本代表の「超速ラグビー」を具現化する存在へ

向風見也

2024.02.22

 キャンプを打ち上げ、いまは所属先に戻る。2011年度入部の東芝ブレイブルーパス東京では、10季ぶりに主将を務める。ここでも新たな挑戦をしていると言える。
 
 近年は、船頭役になるとプレーヤーとしての働きが鈍るのではと懸念した時期もあった。しかし、その領域は脱したとトッド・ブラックアダーヘッドコーチは見る。

「リーチには『主将になったからと言って特別なことをしないで、パフォーマンスを示してくれれば』と話しました。チームでは彼以外にリーダーが育っているのと同時に、リーチ自身もチームを引っ張る準備ができている」

 いざ役職に就いたリーチは「負けて、すぐポジティブに切り替える(習慣)をなくしたい。気分が悪くなっても、反省するところは反省する」と部内で正直なフィードバックを推奨。長年の課題だった反則の多さにもメスを入れ、昨秋までニュージーランド代表スタンドオフだったリッチー・モウンガら新加入勢の力を最適化した。

 自身も持ち味を発揮。前年度12チーム中5位に終わったリーグワン1部で、開幕6連勝と好調だ。

 一時低迷したことのあるクラブの一員として、かように述べる。

「ブレイブルーパスは強くなったり、弱くなったりと、いろんな経験をしてきて、自分も日本代表でやってきた。ここまできて、ただただ勝ちたいという思いが一番あって。主将になって、自分のなかでの責任感が変わってきた」

 2月の第3週から、リーグワンは段階的にレギュラーシーズンを再開させる。ブレイブルーパスは24日、東京・秩父宮ラグビー場で昨季3位の横浜キヤノンイーグルスとぶつかる。

取材・文●向風見也(ラグビーライター)

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