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「なんてことだ…彼はクソッたれだ!」角田裕毅の2024年F1開幕戦はタフな1日に… 専門メディアはRBを「忘れたい乱雑なレース」と酷評

THE DIGEST編集部

2024.03.04

 また、チーム代表のローラン・メキーズは、「レースの序盤ではユウキが素晴らしい仕事をして10番手まで順位を上げたことで良い可能性を感じたが、レースが進むにつれてポジションを失い、終盤は競争相手を抜くのに苦労した。最終スティントでダニエルが新しいソフトタイヤに履き替えたことで、マグヌッセンとジョウ・グァンユ(ザウバー)を抜くチャンスを得るためにユウキと順位を入れ替えたが、結局それは十分ではなかった」と、RBとしての初戦について声明を発している。
 
 チーム代表は、「否定的な要素よりもポジティブな要素が多い」とこの週末を表現したが、各国メディアの見方は違うようだ。英国のモータースポーツ専門サイト『THE RACE』は「バーレーンGPの勝者と敗者」という記事において、この新生チームを「敗者」に選定して酷評した。

「RBの厳しい開幕戦は、悲惨な一撃だった。RBの両ドライバーはポイントを獲得する上で相手にとっての脅威とはならなかった。そして終盤には、乱雑なチームオーダーの論争に妨げられることに。角田がリカルドを先行させるよう指示されると、明らかな不快感を表わして皮肉を口にした。スワップの目的は、リカルドがマグヌッセンを攻撃できるようにするためだったが、それは上手くいかなかった」

「代わりに角田は、レース後のクールダウンラップで、リカルドに対してターン8でダイブボムを敢行し、チームメイトから『なんてことだ……俺は我慢するよ……彼はくそったれだ』という怒りの反応を引き起こした。これらは、レッドブルのセカンドチームに対するシーズン前の高い期待とは程遠いものだった。先頭チームに追いつく兆候はなく、代わりに忘れたい乱雑なレースとなった」

 また、イタリアの自動車専門サイト『MOTORIONLINE』は、「リカルドと角田は『リトル・レッドブル』として、F1サーカスを驚かせる準備をしていた。しかし、RB19(レッドブルの昨季の車)のクローンは、現時点では醜い“模倣”であり、2人のドライバーは13位という低い順位を争って滑稽な小競り合いを起こすことで注目された」と、悪い意味で目立ったとしている。

 プレシーズンテスト以降は高い期待を受けていたRBが、それらを下回る結果に終わったことについて、リカルドは「誰もが信じていたが、我々はそうではなかった」「このレースでは、より良い結果を得られた可能性はあるものの、まだトップ5と同等のレベルには達していない」「しかし特定の領域では、まだ進歩できるという自信がある」と、想定の範囲内にあり、チームが改善の途中にあることを強調し、角田は「後半の失速やパフォーマンス低下について、何が起こったか明らかにする必要がある」と指摘した。

構成●THE DIGEST編集部

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