専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
モータースポーツ

「角田裕毅は常に過小評価されている」と同僚リカルドの母国メディアが指摘! 一方でマルコ顧問はレッドブル昇格争いに警告も

THE DIGEST編集部

2024.02.29

前評判の高いRB。トップ5に迫ると評されている。(C) Getty Images

前評判の高いRB。トップ5に迫ると評されている。(C) Getty Images

 今週末にいよいよ開幕する2024年のF1だが、新生チームのビザ・キャッシュアップ・RB(以下RB)がいかなる船出が飾るのかが、バーレーン・グランプリでの大きな注目点となる。
 
 そして前評判の高い新型車「VCARB01」を駆る角田裕毅がF1キャリア4年目のシーズンで披露するパフォーマンスも非常に興味深いところだ。昨季はアルファタウリの性能が劣る車でも安定したドライビングで力を引き出して可能な限り最良の結果に結びつけるなど、ドライバーとしての成長ぶりを窺わせた彼が、コンペティティブな車を持ったことで、昨季終盤のような連続ポイント獲得を再現できるか。

 昨季は、ニック・デ・フリース、ダニエル・リカルド、リアム・ローソンという3人の異なるチームメイトを迎え、年上のルーキーには完勝し、ローソンには負け越し、リカルドとはほぼ互角の勝負。そして今季、通算8勝を誇るオーストラリア人とのシーズンを通してのチーム内対決に臨むことになる。

 スポーツ専門放送局『FOX SPORTS』のオーストラリア版は、今季のリカルドに注目する記事の中で、最も身近なライバルとなる角田にも言及し、「リカルドの11歳年下の角田は、常に過小評価されている。生まれながらのスピードは、F2をわずか1シーズンでクリアして即F1に昇格した彼の基盤であり、最大の強みであり続けている」とその能力を高く評価し、さらに以下のように続けている。

「角田の車からタイムとパフォーマンスを引き出す能力は、チームに長く在籍するほど、そして外部からの挑戦を受けるほど強くなるばかりだ。この日本人ドライバーの唯一の弱点は安定性であり、それが理由でレッドブルはこれまで、彼をマックス・フェルスタッペンのパートナーとして真剣に検討したことがなかったが、昨季はこの側面が大幅に改善されており、角田が2024年に再び新たな一歩を踏み出す可能性は十分にある」

 この2人の対決が注目されるのは、その勝者がセルジオ・ペレスに代わってレッドブルのシートに座る権利を得られるかもしれないという予測があるためであり、レッドブルのヘルムート・マルコ顧問も、オーストリアの放送局『Servus TV』で「リカルドは角田を明らかにコントロールしていることを示す必要がある。それができれば、彼も候補者になるだろう」と語っていたものである。

 しかし先日、オーストリアの日刊紙『Klein Zeitung』の取材に応えた“御大”は、「リカルドと角田の両ドライバーにとって、単にF1に残ることだけでなく、レッドブルに昇格するチャンスは重要であり、そのためにはRBで競争力があることを示すことが必要だ」と、これまで同様の指摘とともに、以下のような“警告”も与えている。
 
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号