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バレーボール

石川祐希がサーブで突破口を見いだすも、ミラノは相次ぐミスで逆転負け...次戦、4強入りへ王手なるか?【プレーオフ準々決勝第2戦】

THE DIGEST編集部

2024.03.12

 第2セットは序盤から状況が一変。被ブロック4本に見舞われるなどして7点のビハインドを負う。それでも、好調な石川の2本目のエースを含むサーブでミラノが猛攻を開始。4連続ブレークに成功すると、浮足立った相手のアタックがラインを割る。2点差に詰め寄りさらに石川のサーブが続くはずだったが、ミラノの選手が一瞬ボールに触れていたため、12-15。この好機を逃した後、ルカレッリの連続得点やシモンのエースに屈してこのセットを奪われた。

 第3セットで開始早々に一歩前へ出たミラノだったが、攻撃ミスと被ブロックで間もなく形勢が逆転する。僅差で追う展開の中盤、点差が開きかける度に石川が渾身の打球でそれを回避。カジースキとレゲルスに替わり途中出場したOHオスニエル・メルガレホ(キューバ)とOPデルリッチ(クロアチア)の奮闘で17-17の同点へ持ち込むが、またしてもシモンのサーブが立ちはだかる。2連続エースで突き放された後、石川が孤軍奮闘するもセット連取を許した。

 窮地に立たされ迎えた第4セット、明暗を分けたのは、ピアチェンツァが調子を上げる一方でミラノは確率が下降していたサーブだった。ルカレッリに2連続を含むエース3本を決められるなど、レセプションに大苦戦して序盤に6失点。ミラノの3選手にサーブミスが出るなか、ピアチェンツァはロマノとレアルがさらにエース2本を加える。石川がこの日3本目のエースで応戦してロセルのサーブを起点に3点を返すも、失ったリズムは戻らず。終盤にもブリザールのサーブで被ブロックと誤打が出て、大差のままこのセットを終えて黒星。1勝1敗となり、3戦先勝の決着は第4戦へもつれ込むことが確実になった。
 
 石川はチーム最多の17得点(アタック14、エース3)を挙げて、今季のリーグ公式戦通算で300得点(311得点)を記録。ミラノはアタック決定数1差でピアチェンツァとほぼ同数だったものの、ミスの数は相手の18に対して25に上り、ほかはブロック9、エース5、ブレーク22。相手のブロック14、エース11ブレーク35を大幅に下回った。

 国際バレーボール連盟の配信サービス『Volleyball TV』の解説者で元イタリア代表のジョルジョ・ゴルドーニ氏は、「イシカワがサーブで幾度も突破口を見いだしたが、ミラノはそれを活かせなかった」と試合後の総評でコメント。「次の試合は、違った内容になるはず」とミラノの復調を予想した。

 ほかの3試合は、1位トレントが8位モデナに、2位ペルージャが7位ヴェローナに勝利してそれぞれ2連勝。高橋藍が所属する5位モンツァも初戦に続き4位チヴィタノーヴァを下して、3チームが準決勝進出へ王手をかけている。

 ミラノの第3戦は、日本時間3月17日午前2時開始予定。2勝目を狙い、ピアチェンツァのホームへ乗り込む。

構成●THE DIGEST編集部

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