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バレーボール

石川祐希、プレーオフ準決勝は黒星発進も「切り替える」と第2戦へ意欲! 同僚アルゼンチン代表も過密日程を払拭する闘志を強調【現地取材】

佳子S.バディアーリ

2024.04.02

ミラノのMBロセルは「疲労の影響はない」と闘志をみせた。写真:佳子S.バディアーリ

ミラノのMBロセルは「疲労の影響はない」と闘志をみせた。写真:佳子S.バディアーリ

 準々決勝を3連勝で突破したペルージャは、休養を含め準備に2週間を充てて準決勝を迎えた。その一方で、ミラノは5戦を戦い抜いて4強入りを果たしてから3日後の試合前日、およそ5時間を費やしてこのアウェー戦の地へ移動して来た。
 
 前出のロセルに「疲労がチームのパフォーマンスに影響を与えたか?」と尋ねると、東京五輪の銅メダリストは、「その影響はなかったと思う。ペルージャは、試合をせずに済んで練習をする14日間を過ごした。準々決勝を5試合戦った僕らより準備に時間をかけることができたのは確か。けれど、準決勝へのモチベーションは、疲労さえも吹き飛ばしてしまう。疲れを感じることがないとは言わないが、それが今日の敗戦の理由ではないと思う。ほんの小さなことが勝敗を分けたと感じている」と過密日程さえも払拭するミラノの闘志を強調した。

 1セットを取り返した後の第4セットは、最大3点に開いた劣勢を終盤に盛り返して22-23まで粘った。直前のセットを終始リードしながらストレート勝利目前でカウンターパンチを食らったペルージャは、気が気でなかったはず。白星を譲ったミラノだが、好転を見せて試合を終えたことは次戦へつながるに違いない。

「まずは切り替えて、サーブとレセプション、ブロックディフェンスの関係を修正して臨みます」と語る石川は、中2日で迎える第2戦(日本時間4月4日午前3時30分開始予定)にホームで挑む。

 自身のキャリアと4シーズン目を過ごすクラブの歴史に新なページを刻むための戦いは、始まったばかり。本拠地の観客を熱狂させる背番号14の活躍でミラノが勝利を掴み取り、決勝へまた一歩近づくことを大いに期待したい。

現地取材●佳子S.バディアーリ

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