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バレーボール

伊リーグPO準決勝、石川祐希が奮闘もミラノ黒星発進…敵地は安堵「イシカワにはいつも苦しめられる」【現地取材】

佳子S.バディアーリ

2024.04.02

ペルージャ戦でアタックを決める石川。奮闘を見せたが勝利には及ばず。(C) Lega Pallavolo Serie A

ペルージャ戦でアタックを決める石川。奮闘を見せたが勝利には及ばず。(C) Lega Pallavolo Serie A

 現地時間3月31日、バレーボールのイタリアリーグ/スーペルレーガで2023-24シーズン・プレーオフ準決勝の第1戦が行なわれた。男子日本代表の石川祐希が所属する6位アリアンツ・ミラノは、2位シル スーサ ヴィム・ペルージャとアウェーで対戦し、セットカウント1-3(17-25、23-25.25-23.22-25)で敗れて黒星発進となった。

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 イタリアがイースター休暇の真っ只中に行なわれたこの一戦を現地取材した。

 3位ピアチェンツァを逆転で退けて、昨季に続き準決勝の舞台へ戻って来たミラノ。2022-23シーズンは、クラブ史上初の4強入りを達成した後、4連覇を狙うチヴィタノーヴァに2勝先勝して決勝へ王手をかけたが第5戦で惜しくも敗れて涙を呑んだ。

 その雪辱を果たすため臨む今季の準決勝。相手は、1年前に準々決勝で退けたペルージャだ。昨季はレギュラーシーズン無敗も、石川の桁違いなパフォーマンスで快進撃を続けたミラノに屈して、9年間続いた欧州大会出場(チャンピオンズリーグ8回、CEVカップ1回)が途切れた。それでも、今季は、クラブ・ワールドカップ連覇に加え、スーペル・コッパとコッパ・イタリアを制してすでに国内2冠。確かな成績を残している。

 石川のイタリア初年に所属先モデナで指揮を執ったアンジェロ・ロレンツェッティ監督が率いるペルージャの先発は、イタリア代表の正セッター、シモーネ・ジャンネッリ、アウトサイドヒッター(OH)ポーランド代表カミル・セメニュク(ポーランド)とウクライナ代表オレフ・プロツニスキー、オポジット(OP)チュニジア代表ワシム・ベンタラ、ミドルブロッカー(MB)ブラジル代表フラビオ・グアルベルトとイタリア代表ロベルト・ルッソ。

 準決勝を3連勝で勝ち抜けて2週間の準備期間があった相手に対し、5試合を消化して中3日のハードスケジュールで臨むミラノの先発は、エース石川とその対角に古巣トレンティーノを昨季王座へ導いたブルガリア代表のベテランOHマテイ・カジースキ。MBはブロックで、レギュラーシーズン断トツ首位のアルゼンチン代表アグスティン・ロセルとプレーオフで1位に立つマルコ・ヴィテッリ(イタリア)、OPに急成長中のベルギー代表フェレ・レゲルス(ベルギー)、司令塔には、アンダーカテゴリーのイタリア代表で複数の優勝と個人賞に輝きフル代表入りへ期待大のパオロ・ポッロを起用した。
 
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