■東京オリンピックで団体銀メダル、2022世界選手権で個人総合銅メダルを獲得
―高校ではインターハイなどで活躍し、順天堂大学3年だった2017年に初めて世界選手権の代表に選ばれました。
当時はまだ、代表に入ろうという気持ちが今ほどは強くなかったと思います。代表になれたら良いなという気持ちで選考会に出場したのですが、意外と「ゆか」の調子が良く、思った以上に点数が出せて、いつの間にかメンバーに入ってたという感じでした。本番の世界選手権では失敗して良い結果ではなかったのですが、その経験から世界でもっと頑張りたいと思えたし、自分の可能性を感じるきっかけになったと思います。
―2018年には全日本個人総合選手権で内村航平さんの11連覇を阻んだ弟の翔選手と一緒に、初めて団体メンバーとして世界選手権代表になりました。
翔も大人と一緒に戦えるところまで成長してきたので、翔に負けたくないという気持ちにもなっていましたし、翔と一緒に頑張りたいという気持ちがどんどん強くなっていった時期でもありました。2017年に一度代表に入っていたので、「去年入ったのに今年入れないのは嫌だな」という気持ちで頑張れたというのもあります。
―2019年の世界選手権にも2年連続で兄弟出場を果たして団体銀メダルを獲得しました。
2019年はエースとして日本を引っ張ってきた内村航平さんが代表入りせず、僕の中でも「大丈夫なのか」という気持ちがありましたし、周りからもそう思われていると感じていました。航平さんがいなくても次の世代がしっかり育ってきているぞというところを見せたいという気持ちで戦っていたと思います。
―そして、2021年東京オリンピックに出場して団体銀メダル。2017年から毎年代表入りして迎えた大舞台はどのような場所でしたか?
試合中は自分たちの演技に集中していましたから、(ライバルの)ROCロシアや中国のことはあまり考えていませんでした。大きなミスを出すことなく最後までやりきれたので、僕としては満足感がありましたね。ただ、細かいミスは何個かあったので、もう少し行けたなという気持ちもありました。
―一方で、残念ながら翔選手と一緒に東京オリンピックに出ることは叶いませんでした。
東京オリンピックの最終選考会が終わった時に翔が泣いていたので、「お前の分も頑張るよ」と言いましたし、「パリオリンピックは一緒に行こう」と話したことがあります。翔は僕と違う特徴を持ってる選手。僕はパワー型だけど、翔は柔軟で、しなやかな動きができる選手なんです。兄弟だけど得意種目が違うので、一緒に代表に入りやすいバランスで、そこは良かったなと思っています。
―2022年の世界選手権で念願の個人総合銅メダルを手にしました。どんな気持ちでしたか?
やはり僕は個人総合で戦いたいという気持ちが強いので、このメダルを取れたことは自分の中で自信になりました。それまで何度も世界選手権を経験してきましたが、個人総合の決勝に出たのは2022年が初めて。少ないチャンスで結果を出せて良かったです。
―高校ではインターハイなどで活躍し、順天堂大学3年だった2017年に初めて世界選手権の代表に選ばれました。
当時はまだ、代表に入ろうという気持ちが今ほどは強くなかったと思います。代表になれたら良いなという気持ちで選考会に出場したのですが、意外と「ゆか」の調子が良く、思った以上に点数が出せて、いつの間にかメンバーに入ってたという感じでした。本番の世界選手権では失敗して良い結果ではなかったのですが、その経験から世界でもっと頑張りたいと思えたし、自分の可能性を感じるきっかけになったと思います。
―2018年には全日本個人総合選手権で内村航平さんの11連覇を阻んだ弟の翔選手と一緒に、初めて団体メンバーとして世界選手権代表になりました。
翔も大人と一緒に戦えるところまで成長してきたので、翔に負けたくないという気持ちにもなっていましたし、翔と一緒に頑張りたいという気持ちがどんどん強くなっていった時期でもありました。2017年に一度代表に入っていたので、「去年入ったのに今年入れないのは嫌だな」という気持ちで頑張れたというのもあります。
―2019年の世界選手権にも2年連続で兄弟出場を果たして団体銀メダルを獲得しました。
2019年はエースとして日本を引っ張ってきた内村航平さんが代表入りせず、僕の中でも「大丈夫なのか」という気持ちがありましたし、周りからもそう思われていると感じていました。航平さんがいなくても次の世代がしっかり育ってきているぞというところを見せたいという気持ちで戦っていたと思います。
―そして、2021年東京オリンピックに出場して団体銀メダル。2017年から毎年代表入りして迎えた大舞台はどのような場所でしたか?
試合中は自分たちの演技に集中していましたから、(ライバルの)ROCロシアや中国のことはあまり考えていませんでした。大きなミスを出すことなく最後までやりきれたので、僕としては満足感がありましたね。ただ、細かいミスは何個かあったので、もう少し行けたなという気持ちもありました。
―一方で、残念ながら翔選手と一緒に東京オリンピックに出ることは叶いませんでした。
東京オリンピックの最終選考会が終わった時に翔が泣いていたので、「お前の分も頑張るよ」と言いましたし、「パリオリンピックは一緒に行こう」と話したことがあります。翔は僕と違う特徴を持ってる選手。僕はパワー型だけど、翔は柔軟で、しなやかな動きができる選手なんです。兄弟だけど得意種目が違うので、一緒に代表に入りやすいバランスで、そこは良かったなと思っています。
―2022年の世界選手権で念願の個人総合銅メダルを手にしました。どんな気持ちでしたか?
やはり僕は個人総合で戦いたいという気持ちが強いので、このメダルを取れたことは自分の中で自信になりました。それまで何度も世界選手権を経験してきましたが、個人総合の決勝に出たのは2022年が初めて。少ないチャンスで結果を出せて良かったです。