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食と体調管理

「金メダルを獲ることが小さい時からの夢」パリを目指す体操・谷川航が抱くメダルへの思いと強靭な体を支える日々の食生活

矢内由美子

2024.05.01

■好きじゃないものでも食べられるように心掛けてきた

―ここからは食生活についてお伺いします。子どもの頃、好き嫌いはありましたか?

 食べれないほどではなくても、好きではないものが結構ありました。でも頑張って食べてました。好きではないけど食べたほうが良いのだろうなと思いながら、できるだけ好き嫌いしないように意識して食べていたと想います。

―食事は体作りにも大切だから、という意識ですか?

 はっきりと体を作るためと考えていた訳ではないですが、やはりアスリートとして好き嫌いするよりはいろいろ食べたほうがバランスよく体が作れるんじゃないかなとは思っていましたね。

―バランス良く食べることの大切さはどこで教わったのですか?

 自分から学習したのではなく、小学校の授業や給食の時の放送で「バランスよく食べましょう」「残さずに食べましょう」と言われていたからだと思います。グリーンピースが嫌いで、ナス、ピーマンもあまり好きじゃなかったのですが、食べないよりは食べた方が得だと思って残さず食べていたので、それが習慣になったのかなと。

―学生時代の食生活は?

 高校生のときは自宅で生活していたので朝晩は家族と一緒に食べて、昼はお弁当でした。好きだったのはカツ丼弁当。僕のかつ丼弁当は美味しいと評判で先輩にもよく食べられてしまっていたので、母には多めに作ってもらっていましたね。

 大学生からは寮生活となったのですが、食事が用意される環境ではなく自分で管理していました。栄養価を考えてというレベルではなかったですが、できるだけバランスが良くなるような食生活を心がけていましたが、いま振り返ると毎日きちんとした食事をすることはできていなかったと思います。
 
―海外遠征で食事に困ったことはありますか?

 好き嫌いがあまりないので、海外へ行っても現地の食事に順応できますね。世界選手権などでは栄養士の方が帯同して食事面を管理してくれます。栄養士の方がいない遠征の時は、お湯を注いで食べるアルファ米や、開けるだけで食べれるタイプの魚やお肉や和食を持って行きますが、現地のご飯でも問題なく食べれています。

―社会人になって6年。今はどんな食生活ですか。

 所属のセントラルスポーツから夕食のお弁当と、朝食用のおにぎりを出してもらっています。体重変化はあまりなくて特にカロリー計算はせずに、適度な分量を食べている感じです。好きなものをお腹いっぱいになるまで食べて、いっぱい練習しているとちょうど良い感じです。

―キノコが持つ栄養価や食材としての印象は?

 好きな食材でエリンギや椎茸、松茸が好きですね。キノコは食感が良い。所属先のセントラルスポーツで出してくれるお弁当にはほぼ毎日、キノコが入っているんです。先日、チームメートとその話題になって、「毎回入っているということは栄養価が高いということだね」と話しました。キノコを食べることで腸内環境が良くなるということも知ったので、食べながらそういうことも意識しています。

-どんな料理にキノコが入っているのですか?

 お弁当には毎回必ず味噌汁やスープが出るのですが、そこに入ってることが多いです。マリネのようなサラダの中にエリンギが入っている料理も美味しかったですね。
 

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