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バレーボール

石川祐希、20得点の奮闘も実らず...。最終セットでミスもあり、強敵相手に3位決定戦初戦をフルセットの末に落とす

THE DIGEST編集部

2024.04.19

 第1セット、前半に最大4点のビハインドを負ったミラノは、ロセルのエース1本を含むサーブで点差を詰め、後半に石川が流れを変える。まずはブロックに跳ぶと相手の軟打を読み、空中で右手を伸ばして阻止し、さらに、味方のレセプションが崩れネット近くに上がったセットで、技ありのブロックアウト。これで逆転に成功した直後、今度はエースで21-19とリードを広げる。相手のタッチネットで訪れたセットポイントでは、好守でメルガレホのクロス弾に繋げ、試合を先行。石川はこのセットでなんと8得点を挙げる活躍を見せた。

 第2セットで、石川のサーブで中盤に劣勢を挽回したミラノだったが、相手の守備が上回りラリーを落とすなど、3度にわたり連続ブレークを許してこのセットを献上。第3セットは、開始直後からレセプションに苦しみ1-6でスタートする。点差が変わらないまま迎えた中盤、ポッロのエース1本を含むサーブを起点に巻き返しを開始して、石川のブロックアウトやエースで1点差。相手の誤打で僅かにリードして突入した終盤に22-22と追いつかれるが、20歳レゲルスのライト攻撃で再び一歩前に出る。続いて、膝の術後で復帰途中の主将MBマッテオ・ピアノのブロックが飛び出しセットポイント。1度回避された後、第1セットと同様、メルガレホのクロス弾で勝利に王手をかけた。

 第4セットに幾度もトレンティーノの背後へ迫ったミラノだったが、相手のサーブとブロックが立ちはだかり、終盤の3連続ブレークで突き放されてフルセットへ。
 
 最終セットは、7-8でコートチェンジの直後、石川のノールック弾で同点として反撃を狙う。ところが頼みの石川にレセプションとアタックでミス。ポッロにもサーブエラーが出て後退する。以降、石川がサーブで圧力をかけて好機を生むも、レゲルスがブロックに捕まるなどしてトレンティーノに逃げきられて初戦を悔しい黒星で終えた。

 石川は20得点(アタック15、エース3、ブロック2)を挙げ、プレーオフで3試合目となる20得点超えを記録したほか、ブロックで公式戦(欧州大会を含む)キャリア通算200本(201本)をマークした。レギュラーシーズンでは、1セットを奪うに終わり2敗を喫したミラノだが、その強敵を追い込み、勝利目前へ迫る戦いを見せた。エースの数は8本で2本のトレンティーノに差をつける一方、相手のブロックは16本(ミラノは7本)。試合最多24得点のレゲルスとチーム2位の石川の被ブロックはそれぞれ5本と課題も残った。

 第2戦は日本時間4月21日午前3時30分に開始予定。ミラノはホームで初白星に挑む。

構成●THE DIGEST編集部

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