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バレーボール

高橋藍の攻守両面での能力を元伊代表が高評価! チーム2位の得点数も及ばずモンツァは優勝へ崖っぷちの2敗目【伊リーグPO決勝】

佳子S.バディアーリ

2024.04.27

 持ち前の守備力を取り戻し始めたモンツァだったが、被ブロックとローテーションのファウルで第4セットを劣勢からスタート。3点を追うなか、レフト攻撃やブロックなどで奮闘を続けた高橋は、8-11でサーブに立ったマーが相手守備を押し込んだところで、レフトからブロックアウトを2連発させて1点差に詰め寄る。ペルージャがタイムアウトを要求すると、背番号12の好パフォーマンスに同クラブのジーノ・シルチ会長のストレスは最高潮。おもむろに立ち上がってエンド席を後にした。
 
 しかし、僅差のまま迎えた後半にペルージャが強豪の底力を発揮する。司令塔ジャンネッリのショートサーブからOPベンタラがブロックとライト攻撃で2連続ブレークの後、終盤には、途中出場のOHウィルフレド・レオンにエース2本を叩き込まれて失速。モンツァは1勝2敗となり、優勝へ望みをつなぐためには、まず次戦に勝利して第5戦へ持ち込むことが必須となった。

 高橋は、チーム2位となる14得点(アタック11、エース2、ブロック1)を記録。6試合連続の二桁得点で奮戦したが、悔しい結果に終わった。

 試合後、高橋はアンチドーピング検査に向かったため、話を聞くことはできなかったが、イタリア公営放送『RaiSport』の中継で解説を務めた元イタリア代表のアンドレア・ルッケッタ氏は、「ランは、相手の強力なサーブやアタックを制圧できる守備力とそれを自ら得点に変えることのできる攻撃力を備えている。大事な場面で攻撃を託されるのは、司令塔カショパからの厚い信頼の証だ」とその能力を高く評価するコメントを残してくれた。

 第4戦は日本時間4月29日午前2時開始予定。優勝の可能性を手放すわけにはいかないモンツァは、第2戦の白星を後押しした本拠地で重要な一戦に臨む。

現地取材・文●佳子S.バディアーリ

【動画】高橋藍はレセプションで魅せるもペルージャの圧巻の攻撃力に惜敗
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