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バレーボール

「とてつもないスキル。まさに規格外だ」伊リーグ優勝を狙う高橋藍、現地識者が語った日本代表 若きエースへの評価と期待

佳子S.バディアーリ

2024.04.27

高橋の才能を高く評価するコラントーニ氏(右)とヴッロ氏(左)。写真:佳子S.バディアーリ

高橋の才能を高く評価するコラントーニ氏(右)とヴッロ氏(左)。写真:佳子S.バディアーリ

 技術や戦略に精通した解説に定評がある元イタリア代表セッター、ファビオ・ヴッロ氏は、「今日はペルージャが納得の試合運びをした。特に第1セットのエース5本を始めとするサーブは試合前半の決め手になった。モンツァは敗れたが、しっかりとらしさを取り戻して試合を終えた。リーグ戦をこなす中で、テクニックや戦略の観点だけでなくメンタルを成長させてきたチームだと思う。第4戦は、1点を争う展開へ持ち込むことがカギ。そして、今日のように相手のサーブが好調で最初の攻撃が厳しくなっても、ブロックカバーをはじめとした強みである守備で対抗する。とりわけ、ハイボールの正確な処理が重要になるだろう」と試合を振り返り、次戦の展望を語った。
 
 現役時代にリーグ制覇8回とコッパ優勝6回で国内13冠、欧州最上位のチャンピオンズリーグでもタイトル獲得7回を誇る名選手は、高橋のパフォーマンスについて、「タカハシは誰よりも力を尽くしてチームに貢献していると思っている。私が最大級に評価している選手なんだ。チームにバランスをもたらすことができ、攻撃におけるハイクラスなテクニックに加え、サーブも素晴らしい。フィジカルも強く、レセプションをはじめ守備力が秀逸で、言うことなしにモンツァの支柱だ」と感服と絶賛の言葉を並べた。

 コラントーニ氏はインタビューの最後に、「ユウキ(石川祐希)とランがいる日本と対戦する時、イタリアは多大な困難に直面することになるだろう」と日本代表にも言及。世界ランク4位の日本は、3位イタリアを間違いなく脅かす存在だと漏らした。

 高橋は、リーグ優勝を携えてパリ五輪でメダル獲得を目指す日本代表を勢いづけたいはずだ。中2日で行なわれる第4戦(日本時間4月29日午前2時開始予定)。これまで以上のパフォーマンスで勝利を奪還して、日本人選手21シーズンぶりのスクデット(リーグタイトル)獲得の願いを最終決戦へつないでくれることと期待したい。

取材・文●佳子S.バディアーリ

【動画】高橋藍はレセプションで魅せるもペルージャの圧巻の攻撃力に惜敗<決勝第3戦>
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