第4セットは開始直後からレオンのサーブで3失点。中盤にはそのレオンにエースを叩き込まれるなど、ギアを上げたペルージャに6点差をつけられる。それでも、OHマーのクロス弾でサイドアウトの後、MBディ・マルティーノのサーブで4連続ブレークをもぎ取り、終盤に1点差まで迫る。モンツァは3大会で決勝へ駒を進めた今季を象徴する戦いぶりで粘りを見せたが、またしてレオンとエレーラの攻撃に突き放されペルージャがマッチポイント。高橋は、それをレフトから渾身の一打で阻止する。
しかし、高身長セッター、ジャンネッリのこの試合8得点目で引き寄せた2回目のチャンスを逃さなかったペルージャが、2017-18シーズン以来となる2度目の優勝に輝いた。奮戦が光った高橋だったが、クラブ史上初と同時に日本人選手として21シーズンぶりのイタリアリーグ制覇にあと一歩届かなかった。
高橋は、14得点(アタック11、エース3)を記録して、公式戦(欧州大会を含む)で今季通算500得点(510得点)を達成。第3セット終盤に崖っぷちからサーブで脅威となり、ペルージャにタイムアウトと選手交代を強いたほか、攻守でチームを鼓舞し続けた。同国公営放送の解説を務めた元イタリア代表アンドレア・ルッケッタ氏は、6打を叩き込んだ鮮やかなバックアタックに、「絶妙なレセプションの後、バックローから飛び込んで強烈なノールック弾。あのスピードでブロックを見て確実にコースを突く技術は何度見ても驚かされる。攻撃に留まらず、サーブと守備も抜きん出たレベルのランは万能な選手」と背番号12を絶賛した。
ペルージャの選手層の厚さに屈する形となったモンツァだが、今季、3大会で優勝を争うなど、クラブ史に大きな功績を刻んだ。その立役者の一人として破竹の活躍を続けた高橋は、試合後のオンコートインタビューに英語で応じ、「(準優勝は)チームにとって本当にアメージングな成績。僕らがこの結果を残すとは誰も想像していなかったと思います。悔しい気持ちがあるのは確かですが、このチームを誇りに思っています。すべてのサポート、そして、素晴らしいファンの皆さんに感謝しています。新たな経験を積むことができました。このチームが大好きです」とイタリアでのラストマッチを終えて思いのたけを言葉にした。
イタリア3シーズン目につかんだ確かな手応え。高橋が7月に控えるパリ五輪で日本代表のキーマンとなることは間違いなさそうだ。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】高橋藍は攻守で奮戦するも及ばず…モンツァは伊リーグ準優勝
しかし、高身長セッター、ジャンネッリのこの試合8得点目で引き寄せた2回目のチャンスを逃さなかったペルージャが、2017-18シーズン以来となる2度目の優勝に輝いた。奮戦が光った高橋だったが、クラブ史上初と同時に日本人選手として21シーズンぶりのイタリアリーグ制覇にあと一歩届かなかった。
高橋は、14得点(アタック11、エース3)を記録して、公式戦(欧州大会を含む)で今季通算500得点(510得点)を達成。第3セット終盤に崖っぷちからサーブで脅威となり、ペルージャにタイムアウトと選手交代を強いたほか、攻守でチームを鼓舞し続けた。同国公営放送の解説を務めた元イタリア代表アンドレア・ルッケッタ氏は、6打を叩き込んだ鮮やかなバックアタックに、「絶妙なレセプションの後、バックローから飛び込んで強烈なノールック弾。あのスピードでブロックを見て確実にコースを突く技術は何度見ても驚かされる。攻撃に留まらず、サーブと守備も抜きん出たレベルのランは万能な選手」と背番号12を絶賛した。
ペルージャの選手層の厚さに屈する形となったモンツァだが、今季、3大会で優勝を争うなど、クラブ史に大きな功績を刻んだ。その立役者の一人として破竹の活躍を続けた高橋は、試合後のオンコートインタビューに英語で応じ、「(準優勝は)チームにとって本当にアメージングな成績。僕らがこの結果を残すとは誰も想像していなかったと思います。悔しい気持ちがあるのは確かですが、このチームを誇りに思っています。すべてのサポート、そして、素晴らしいファンの皆さんに感謝しています。新たな経験を積むことができました。このチームが大好きです」とイタリアでのラストマッチを終えて思いのたけを言葉にした。
イタリア3シーズン目につかんだ確かな手応え。高橋が7月に控えるパリ五輪で日本代表のキーマンとなることは間違いなさそうだ。
構成●THE DIGEST編集部
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