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格闘技・プロレス

日本ボクシング史上最大規模の世界戦!「死を覚悟」の“最恐”ネリに対し、“最強”井上尚弥の強さが際立つか?

橋本宗洋

2024.05.06

“恐さ”のある相手だからこそ、井上の“強さ”もまた研ぎ澄まされる。加えて今回は東京ドームのメインという舞台もモチベーションにつながる。

 東京ドームでボクシングの興行が開催されるのは34年ぶり。その時メインを張ったのはマイク・タイソンだった。1990年2月11日のことだ。伏兵ジェームズ“バスター”ダグラスにタイソンがKOされたドーム決戦の4日前には、現役時代の大橋秀行会長が世界タイトルを獲得している。会場は後楽園ホール。

 そして今回、大橋会長は自分が育てた選手とともにドームへ。そんな歴史も、井上の背景にはあるのだ。

 また井上はSNSで「アメリカに来て試合をしろ」という声に「今や軽量級の本場はここ日本にある。試合が見たいのなら日本に来ればいい。日本のマーケット以上の物がアメリカにあるのなら喜んで行く。それだけの価値がここ日本にはある」と返答している。

 日本ボクシング界の歴史、さらには軽量級というカテゴリーそのものまでも背負って井上は闘う。試合をするのはあくまで自分のためだと井上。自分のために闘い、勝つからこそ周囲のためにもなるのだと考えている。自分が成し遂げてきたことに「まだ満足していない」という王者のキャリアは、ここからまた前人未到の領域を開拓していくことになるだろう。

文●橋本宗洋
 
 東京ドームでボクシングの興行が開催されるのは34年ぶり。その時メインを張ったのはマイク・タイソンだった。1990年2月11日のことだ。伏兵ジェームズ“バスター”ダグラスにタイソンがKOされたドーム決戦の4日前には、現役時代の大橋秀行会長が世界タイトルを獲得している。会場は後楽園ホール。

 そして今回、大橋会長は自分が育てた選手とともにドームへ。そんな歴史も、井上の背景にはあるのだ。

 また井上はSNSで「アメリカに来て試合をしろ」という声に「今や軽量級の本場はここ日本にある。試合が見たいのなら日本に来ればいい。日本のマーケット以上の物がアメリカにあるのなら喜んで行く。それだけの価値がここ日本にはある」と返答している。

 日本ボクシング界の歴史、さらには軽量級というカテゴリーそのものまでも背負って井上は闘う。試合をするのはあくまで自分のためだと井上。自分のために闘い、勝つからこそ周囲のためにもなるのだと考えている。自分が成し遂げてきたことに「まだ満足していない」という王者のキャリアは、ここからまた前人未到の領域を開拓していくことになるだろう。

文●橋本宗洋

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