まずRBが追うアストンマーティンについては、「RBがチャンピオンシップで過去最高の５位を狙って下位（６位以下）グループで唯一安定してポイントを獲得していた６月、アストンマーティンは衰退していたが、今や全ての状況が逆となり、RBはポイント獲得に苦労し、アストンマーティンは立ち直りの兆しを見せている。やるべきことは多いが、ハンガリーとベルギーで導入される新たなパーツが、彼らを上位での争いに復帰させることが期待される」と綴っている。 　続いて、RBに肉迫してきたハースについては、「イギリスGPで持ち込んだアップグレードにより、F１でも屈指の空力要素が求められるサーキットで簡単にトップ10入り（ニコ・ヒュルケンベルクが予選、決勝ともに６位）した。今季はアップグレードが成果を上げており、ライバルが最新のパッケージで苦戦する中、完璧にポジションを確保している」とポジティブに評した。

　また、シーズン開幕前後は悲惨な状況だったものの、ここのところ大きく状況が改善されてきたアルピーヌは、ポイント差ではまだ22点も離れているが、RBにとっては脅威となり得る存在だと同メディアは指摘。「シーズン前のクラッシュテストに失格したことで車の重量増加を余儀なくされたのが、これを減らすことで容易にラップタイムの改善に成功しており、今後もさらにスピードを上げても何ら驚きはない」と、後半戦の飛躍の可能性を示唆している。

　このように後半戦に向けてライバルたちがこぞって反撃に転じてきた中で、RBは再び以前のアドバンテージを取り戻せるだろうか。重要なレースとなるサマーブレイク前の２連戦に要注目である。

構成●THE DIGEST編集部

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