17歳の時に出場したマカオGPで脊椎骨折という重傷を負い、そこからの復活が認めれ、“スポーツ界のアカデミー賞”との異名を持つ『ローレウス・ワールド・スポーツ・アワード 2020』で最優秀カムバック賞を受賞したドイツ出身の女性ドライバー、ソフィア・フローシュが束の間のオフを楽しんでいるようだ。
長いシーズンを戦い終え、モルディブ島を訪れた際の美腹筋がまぶしいセクシーなビキニ姿を公開すると、8万件を超える「いいね!」が付けられた。
また、21歳を迎えた12月1日の誕生日にはサンタクロース風の帽子を被り、「シーズンオフ。皆さまに祝福の季節をお届けします」と世界中に向けてメッセージ。ファンを喜ばせた。
自身がアンバサダーを務めるドイツのテクノロジー企業、シェフラー社のサポートを受け、アプト・スポーツラインからDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)に参戦した2021年は、2回の9位入賞。合計8ポイントを獲得するなど奮闘したが、フローシュが駆るアウディ・R8 LMSは、DTMで最も古いモデルだっただけでなく、先行開発的な意味合いでシェフラー社のステア・バイ・ワイヤ技術『スペースドライブ』を搭載しており、それまで乗ったことのなかったGT3マシンへの乗り換えに加え、彼女を戸惑わせた。
「シーズンの前半は本当にクールではなく、技術面でも苦労し、少し時間がかかりましたね。DTMは男性か女性かは関係なく平等。コンマ1~2秒を争うタフなシリーズですが、楽しかったです」と振り返る。
アプト・スポーツラインを率いるトーマス・ビアマイヤーも「今は本来の価値よりも評価されていないが、彼女にはスピードがある」と認め、「スタートが難しいと話していたが、1周の速さをレース中に一貫して発揮することができればもっと良い結果を残せるはずだ」とアドバイスを送る。
実際、11月初旬にバーレーンで実施されたWEC(世界耐久選手権)のルーキーテストでは女性初となるトップタイムをマーク。その速さを改めて証明し、「一日中、クルマを走らせていて、最後の5分間で素晴らしい2ラップを記録できました。季節外れの風邪を引いちゃったけど、とても楽しかったです!」と興奮を伝えた。
テストで走らせたのが、2年にわたって耐久レースを一緒に戦ったリシャール・ミル・レーシング・チームのオレカ07・ギブソンではなく、2021年にル・マン24時間のLMP2クラスで優勝したベルギーを本拠地とするチームWRTのマシンだったこと、ELMS(ヨーロピアン・ル・マン・シリーズ)最終戦にポルトガルのアルガルベ・プロ・レーシングから参戦していることなどから耐久では移籍の可能性が高いと考えられるが、「私は1位になりたいの!!」と目標は揺らがない。
複数のカテゴリーを同一シーズンに走ることやSNSを通じての活動については賛否両論あるが、そういった意見に対してもぶれない信念がある。
「男性ドライバーと同等の価値と判断され、しかも勝てる体制を手に入れるのはまだまだ難しい。それだからこそ女性がドライバーやエンジニア、チームマネージャーなどとしてモータースポーツの世界に入るにはどうしていけば良いか、時間をかけ、さまざなな方法でアピールしていきたいんです」
「DTMはドライバーとして成長できる最高のシリーズですし、一定のステータスを持っていますが、WEC、ELMSとの兼ね合いもあり、どうするか検討しています」と来季についてはまだ発表できる段階にないようだが、大きな瞳の先にあるのは、“世界の頂点”ただひとつに違いない。
【関連画像】美女ドライバー、フローシュが公開した“美腹筋なビキニ姿“をチェック!
文●甘利隆
著者プロフィール/東京造形大学デザイン科卒業。都内デザイン事務所、『サイクルサウンズ』編集部、広告代理店等を経てフリーランス。Twitter:ama_super
長いシーズンを戦い終え、モルディブ島を訪れた際の美腹筋がまぶしいセクシーなビキニ姿を公開すると、8万件を超える「いいね!」が付けられた。
また、21歳を迎えた12月1日の誕生日にはサンタクロース風の帽子を被り、「シーズンオフ。皆さまに祝福の季節をお届けします」と世界中に向けてメッセージ。ファンを喜ばせた。
自身がアンバサダーを務めるドイツのテクノロジー企業、シェフラー社のサポートを受け、アプト・スポーツラインからDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)に参戦した2021年は、2回の9位入賞。合計8ポイントを獲得するなど奮闘したが、フローシュが駆るアウディ・R8 LMSは、DTMで最も古いモデルだっただけでなく、先行開発的な意味合いでシェフラー社のステア・バイ・ワイヤ技術『スペースドライブ』を搭載しており、それまで乗ったことのなかったGT3マシンへの乗り換えに加え、彼女を戸惑わせた。
「シーズンの前半は本当にクールではなく、技術面でも苦労し、少し時間がかかりましたね。DTMは男性か女性かは関係なく平等。コンマ1~2秒を争うタフなシリーズですが、楽しかったです」と振り返る。
アプト・スポーツラインを率いるトーマス・ビアマイヤーも「今は本来の価値よりも評価されていないが、彼女にはスピードがある」と認め、「スタートが難しいと話していたが、1周の速さをレース中に一貫して発揮することができればもっと良い結果を残せるはずだ」とアドバイスを送る。
実際、11月初旬にバーレーンで実施されたWEC(世界耐久選手権)のルーキーテストでは女性初となるトップタイムをマーク。その速さを改めて証明し、「一日中、クルマを走らせていて、最後の5分間で素晴らしい2ラップを記録できました。季節外れの風邪を引いちゃったけど、とても楽しかったです!」と興奮を伝えた。
テストで走らせたのが、2年にわたって耐久レースを一緒に戦ったリシャール・ミル・レーシング・チームのオレカ07・ギブソンではなく、2021年にル・マン24時間のLMP2クラスで優勝したベルギーを本拠地とするチームWRTのマシンだったこと、ELMS(ヨーロピアン・ル・マン・シリーズ)最終戦にポルトガルのアルガルベ・プロ・レーシングから参戦していることなどから耐久では移籍の可能性が高いと考えられるが、「私は1位になりたいの!!」と目標は揺らがない。
複数のカテゴリーを同一シーズンに走ることやSNSを通じての活動については賛否両論あるが、そういった意見に対してもぶれない信念がある。
「男性ドライバーと同等の価値と判断され、しかも勝てる体制を手に入れるのはまだまだ難しい。それだからこそ女性がドライバーやエンジニア、チームマネージャーなどとしてモータースポーツの世界に入るにはどうしていけば良いか、時間をかけ、さまざなな方法でアピールしていきたいんです」
「DTMはドライバーとして成長できる最高のシリーズですし、一定のステータスを持っていますが、WEC、ELMSとの兼ね合いもあり、どうするか検討しています」と来季についてはまだ発表できる段階にないようだが、大きな瞳の先にあるのは、“世界の頂点”ただひとつに違いない。
【関連画像】美女ドライバー、フローシュが公開した“美腹筋なビキニ姿“をチェック!
文●甘利隆
著者プロフィール/東京造形大学デザイン科卒業。都内デザイン事務所、『サイクルサウンズ』編集部、広告代理店等を経てフリーランス。Twitter:ama_super