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格闘技・プロレス

コーディに感動! 5年ぶりのWWE日本公演が大盛況となった要因は? 日本好きなトリプルHによる日本戦略にも注目

どら増田

2024.07.30

中邑真輔(写真)ら日本にゆかりの深いスーパースターも多数来日した。写真:野口航志

中邑真輔(写真)ら日本にゆかりの深いスーパースターも多数来日した。写真:野口航志

 また27日には日本向けのスペシャルマッチとして、この日の正午に来年4月の引退発表会見を行なった里村が、リヴの女子世界王座に挑戦するなど、サプライズも満載だった。印象的だったのは日本人スーパースターよりもその他のスーパースターの方が、声援が大きかったこと。これは「本場と同じ雰囲気を感じたい」というユニバースが大半だったからこそ生まれた現象なのだろう。
 
 3公演ともメインイベントを行なったコーディは、27日の公演こそ中邑に譲ったものの、その他の2公演はしっかりとエンディングを締めてみせた。新日本時代とは別人のようなピープルズチャンピオン的な雰囲気が堪らなくカッコ良かった。子どもをはじめ、ファンサービスも素晴らしく、25日の大阪公演では「日本でPLE(PPV)が観たいかい?」とPLEの日本開催にも触れている。26日には父ダスティ・ローデスのガウンをサプライズでプレゼントされ羽織って座礼する場面も見られた。

 会場では開場前からグッズ売場に長蛇の列が出来るなど、酷暑の気温を遙かに超える熱気が凄まじく、グッズの大半は売り切れてしまった。中には2時間並んだにもかかわらず「買えなかった」と悔やむユニバースの姿も多数見られた。今回はこれまで運営していたWWE JAPANが無くなってしまったことにより、運営側に不慣れな部分が多く、我々マスコミもスムーズに取材が出来ないなど、今後の課題は多々あったが、日本のユニバースにあの熱量があれば東京ドームクラスでのPLE開催も現実味を帯びてくるのは間違いない。

 WWEは1990年代に日本進出を狙って全国ツアーを開催しているが、2000年代に入ってからは現在のようなミニツアーに留めている。WWEは日本好きなトリプルHがトップになってから、日本との交流も力を入れ始めており、プロレスリング・ノアとは協力関係を結び、今月の日本武道館大会にAJを派遣したことに続いて、この夏には下部組織であるNXTの若手選手も派遣することを決めている。

 今回の大成功を受けて、トリプルHは日本の団体と友好関係を築きながら、今後の日本公演についても考えていくだろう。個人的には久しぶりにロウとスマックダウンの日本開催を期待したい。

◆WWE◆
『WWE SUPERSHOW SUMMER TOUR』
2024年7月25日
大阪・エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館)第1競技場
▼統一WWE世界選手権試合トリプルスレットマッチ(時間無制限1本勝負)
<王者>○コーディ・ローデス(片エビ固め)AJスタイルズ●<挑戦者>
※クロスローズ
※王者が防衛に成功。もう一人は中邑真輔。
2024年7月26日
東京・両国国技館
▼統一WWE世界選手権試合(時間無制限1本勝負)
<王者>○コーディ・ローデス(片エビ固め)AJスタイルズ●<挑戦者>
※クロスローズ
※王者が防衛に成功。
2024年7月27日
東京・両国国技館
▼統一WWE世界選手権試合トリプルスレットマッチ(時間無制限1本勝負)
<王者>○コーディ・ローデス(片エビ固め)中邑真輔●<挑戦者>
※クロスローズ。あと一人はAJスタイルズ
※王者が防衛に成功。

取材・文⚫︎どら増田
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