ただし、筆者がシャフリヤールを3番手評価に回してでも対抗として取り上げたい馬がいる。ここまで31戦のキャリアを持つベテラン、ボッケリーニ(牡8歳/栗東・池江泰寿厩舎)だ。
GⅠでは能力が足りず、GⅡ・GⅢでも勝ち身に遅いことは成績を見るに歴然としている。しかし、いつも自身の能力を出し切る真面目さと、下級重賞では常に上位へ食い込んでくる安定感は抜群。2023年の日経賞(GⅡ)で2着に入って以降、勝ったのは昨年の鳴尾記念(GⅢ)のみながら、GⅡ・GⅢでは8戦して2着5回(5着1回)と好走を続けている。加えてボッケリーニの魅力は、今回が洋芝コース初出走となる点だ。本馬は時計がかかる馬場状態を得意としており、池江調教師も「高速馬場よりも洋芝のほうがいいと思う」とコメントしている。さすがに勝ち切るのは難しいだろうが、連勝系の対抗、3連系の2、3着付けとして実に魅力的な存在。ここは2番手評価として強く推しておきたい。
4番手以下には、前走のクイーン・エリザベスⅡ世カップでロマンチックウォリアー、プログノーシスに次ぐ3着に逃げ粘ったノースブリッジ(牡6歳/美浦・奥村武厩舎)、タフな馬場を得意とするステラヴェローチェ(牡6歳/栗東・須貝尚介厩舎)とチャックネイト(せん6歳/美浦・堀宣行厩舎)、昨年の本レースで2着に粘り込んだトップナイフ(牡4歳/栗東・昆貢厩舎)の4頭を挙げておく。
なお、上位人気の一角を占めるであろうジオグリフだが、3歳の秋以降にあまり成長が感じられないこともあり、調教内容の良化を承知のうえで今回は無印とした。
文●三好達彦
【関連記事】【名馬列伝】”ミスター競馬” 野平祐二に「スーちゃん」と呼ばれ、愛されたスピードシンボリ。現代競馬の礎を作った歴史的名馬の激闘譜
GⅠでは能力が足りず、GⅡ・GⅢでも勝ち身に遅いことは成績を見るに歴然としている。しかし、いつも自身の能力を出し切る真面目さと、下級重賞では常に上位へ食い込んでくる安定感は抜群。2023年の日経賞(GⅡ)で2着に入って以降、勝ったのは昨年の鳴尾記念(GⅢ)のみながら、GⅡ・GⅢでは8戦して2着5回(5着1回)と好走を続けている。加えてボッケリーニの魅力は、今回が洋芝コース初出走となる点だ。本馬は時計がかかる馬場状態を得意としており、池江調教師も「高速馬場よりも洋芝のほうがいいと思う」とコメントしている。さすがに勝ち切るのは難しいだろうが、連勝系の対抗、3連系の2、3着付けとして実に魅力的な存在。ここは2番手評価として強く推しておきたい。
4番手以下には、前走のクイーン・エリザベスⅡ世カップでロマンチックウォリアー、プログノーシスに次ぐ3着に逃げ粘ったノースブリッジ(牡6歳/美浦・奥村武厩舎)、タフな馬場を得意とするステラヴェローチェ(牡6歳/栗東・須貝尚介厩舎)とチャックネイト(せん6歳/美浦・堀宣行厩舎)、昨年の本レースで2着に粘り込んだトップナイフ(牡4歳/栗東・昆貢厩舎)の4頭を挙げておく。
なお、上位人気の一角を占めるであろうジオグリフだが、3歳の秋以降にあまり成長が感じられないこともあり、調教内容の良化を承知のうえで今回は無印とした。
文●三好達彦
【関連記事】【名馬列伝】”ミスター競馬” 野平祐二に「スーちゃん」と呼ばれ、愛されたスピードシンボリ。現代競馬の礎を作った歴史的名馬の激闘譜