専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
競馬

昨年覇者プログノーシスが断然主役候補も、「洋芝が合う」安定感抜群の8歳馬が要注意なワケ【札幌記念】

THE DIGEST編集部

2024.08.17

 ただし、筆者がシャフリヤールを3番手評価に回してでも対抗として取り上げたい馬がいる。ここまで31戦のキャリアを持つベテラン、ボッケリーニ(牡8歳/栗東・池江泰寿厩舎)だ。

 GⅠでは能力が足りず、GⅡ・GⅢでも勝ち身に遅いことは成績を見るに歴然としている。しかし、いつも自身の能力を出し切る真面目さと、下級重賞では常に上位へ食い込んでくる安定感は抜群。2023年の日経賞(GⅡ)で2着に入って以降、勝ったのは昨年の鳴尾記念(GⅢ)のみながら、GⅡ・GⅢでは8戦して2着5回(5着1回)と好走を続けている。加えてボッケリーニの魅力は、今回が洋芝コース初出走となる点だ。本馬は時計がかかる馬場状態を得意としており、池江調教師も「高速馬場よりも洋芝のほうがいいと思う」とコメントしている。さすがに勝ち切るのは難しいだろうが、連勝系の対抗、3連系の2、3着付けとして実に魅力的な存在。ここは2番手評価として強く推しておきたい。
 
 4番手以下には、前走のクイーン・エリザベスⅡ世カップでロマンチックウォリアー、プログノーシスに次ぐ3着に逃げ粘ったノースブリッジ(牡6歳/美浦・奥村武厩舎)、タフな馬場を得意とするステラヴェローチェ(牡6歳/栗東・須貝尚介厩舎)とチャックネイト(せん6歳/美浦・堀宣行厩舎)、昨年の本レースで2着に粘り込んだトップナイフ(牡4歳/栗東・昆貢厩舎)の4頭を挙げておく。

 なお、上位人気の一角を占めるであろうジオグリフだが、3歳の秋以降にあまり成長が感じられないこともあり、調教内容の良化を承知のうえで今回は無印とした。

文●三好達彦

【関連記事】【名馬列伝】”ミスター競馬” 野平祐二に「スーちゃん」と呼ばれ、愛されたスピードシンボリ。現代競馬の礎を作った歴史的名馬の激闘譜
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号